【戸田・プリムローズ】稲田 16年目のG1初制覇!7度目優勝戦でついに「ひと皮むけたかな」

[ 2019年9月17日 05:30 ]

G1「戸田プリムローズ開設63周年」を優勝し、表彰式で優勝カップを手にする稲田浩二
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 G1「戸田プリムローズ開設63周年記念」は16日、12Rで優勝戦が行われた。1号艇の稲田浩二(34=兵庫)がインから押し切ってG1初制覇を達成。優勝賞金1000万円と共に、来年のSGクラシック(20年3月17~22日、平和島)の出場権を手に入れた。

 デビュー16年目、7度目のG1ファイナル挑戦で稲田が悲願の初タイトルを獲得した。しかし、表彰式では普段と変わらぬ姿。第一声はほぼ聞き取り不可能な音量。客席からも「聞こえなーい」「何か言ってー」の声が飛び、稲田の無口っぷりに笑いが起こった。

 ただ、水面では違う。共に優出した兵庫の先輩・吉川が「ハンドルを握るとキャラが変わるタイプ」と評したように、6戦連続となるトップスタートを決めて逃げ切り勝ち。深インやエンストに動じることなく、最後まで攻めの姿勢を貫いた。「スタートは体を起こしただけ。1Mも落ち着いて回れたし、2周目で優勝できると思った」と振り返る完勝劇。指折りのS力を生かし、実績でもキャリアでも上回る外枠5人を全く寄せ付けなかった。

 この優勝により賞金ランキングは37位に浮上。クラシックの前に、11月の桐生チャレンジCでのSG復帰も見えてきた。「山本(隆幸)さんから“今年はタイトルを獲れ”と言われて気持ちを入れてきた。SGでも活躍したいしG1も2つ、3つと勝ちたい」と力を込める。表彰式で絞り出すように「ひと皮むけたかな」と語り、客席を沸かせた稲田が19年の終盤戦も盛り上げる。

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2019年9月17日のニュース