【ヴィクトリアM】レーン&ノームコアG1初制覇!驚異の日本レコードV

[ 2019年5月13日 05:30 ]

<ヴィクトリアマイル>D・レーン騎乗のノームコア(右)は福永祐一のプリモシーンと競りあい1着となる(撮影・西川祐介)
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 恐るべき25歳だ。春の古馬女王決定戦「第14回ヴィクトリアマイル」が12日、東京競馬場で行われ、ダミアン・レーン(25=オーストラリア)騎乗の5番人気ノームコアが優勝。1分30秒5の日本レコードでG1初勝利を飾った。レーンは11日の京王杯SCに続く連日の重賞勝ちでJRA・G1初制覇。来日後、開催7日間で重賞3勝と驚異的なペースで勝ち続けている。

 歓喜に沸くノームコア陣営とは裏腹に、引き揚げてきた25歳の勝負師は普段通り冷静な表情だった。ゆっくりと馬を脱鞍所へ誘導し、ポンと首筋を叩いてから下馬。クールな男は関係者に握手を求められ、ようやく笑顔になった。「最高の気分。日本に来られて幸せ」と喜びをかみしめるようにはにかんだ。

 レースはプラン通りだった。好スタートから中団へ。1番人気ラッキーライラックの直後につけた。「レース前から意識していた馬。マークする形になって最高の位置取りができた」。アエロリットが飛ばし、前半4Fの通過が44秒8。「ペースが速い」と直線に入っても追い出しを我慢。ラッキーライラックの真後ろから動かない。残り200メートル。予想通り抜け出した1番人気馬に外から襲いかかる。「日本に来て上手だと感じた」と名指しする石橋との叩き合い。これをかわすと、さらに外からプリモシーン。「ゴール前はエキサイトした。でも、後ろから他馬が来てもこの馬はしっかり伸びた。大丈夫だと思った」。上位4頭が従来の日本レコード(1分30秒7=12年京成杯AHのレオアクティブ)を上回るタイムで走った激戦。首差、抜かせなかった。

 レース後は日本競馬への敬意を再三、口にした。「きっかけは06年のメルボルンCを勝ったデルタブルース。世界で活躍する馬が多い、日本の競馬に憧れた。(日本から豪州に移籍した)トーセンスターダムやブレイブスマッシュに騎乗して勝つことができた。日本にはもっと素晴らしい馬がいるんじゃないか」と来日を決意した。7日には北海道・社台スタリオンステーションを訪問。日本の種牡馬についても勉強する研究熱心ぶりだ。京都、富士山…。観光したい場所は数え切れないが、今は競馬に集中している。

 「来日してからの実績を見れば、彼の感覚に任せるのが良いと思った」と萩原師。勝ち続ける男の評価はうなぎ上りだ。ファンの心もつかんだ。ウイナーズサークルでは「オークスもダービーも頼むぞ!」と声援が飛んだ。コントラチェック(オークス)、サートゥルナーリア(ダービー)と有力馬の騎乗が控えるレーンは「素晴らしい馬に騎乗ができるのでとても楽しみ。今日と同じ結果を残したい」と高らかに宣言した。

 ◆ノームコア 父ハービンジャー 母クロノロジスト(母の父クロフネ) 牝4歳 美浦・萩原厩舎所属 馬主・池谷誠一氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績9戦4勝 総獲得賞金2億825万8000円。

 ◇ダミアン・レーン 1994年2月6日生まれ、オーストラリア出身の25歳。「歩きだした時には既に周りに馬がいた」という環境で育つ。豪州に移籍した日本馬トーセンスターダムでG1を2勝するなど以前から日本と縁があった。豪974勝、香港5勝、日本13勝。豪G1・15勝、日G1・1勝。目標の騎手はH・ボウマン、R・ムーア。宝塚記念(6月23日、阪神)週まで騎乗を予定している。

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