シャケトラ安楽死…天皇賞・春1週前の悲劇

[ 2019年4月18日 05:30 ]

阪神大賞典で直線、後続を突き放し1番人気に応え勝利したシャケトラ(撮影・亀井 直樹)
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 天皇賞・春(28日、京都)に出走を予定していたシャケトラ(牡6=角居)が17日、栗東CWコースで1週前追い切りを行った際にラスト1F地点でバランスを崩して調教を中止。その後の診断で左第一指骨粉砕骨折および種子骨の複雑骨折と判明。予後不良とされ安楽死の処置がとられた。

 角居師は「獣医から安楽死という判断を受けました。元々、見えにくい箇所の骨折で1年休んでいた馬。状態が良かっただけに、そこに負担がかかってしまった」とコメントした。

 同馬は1年1カ月の長期休養明けとなった今年初戦のAJC杯を快勝。続く阪神大賞典も断然の1番人気に応えて連勝し、天皇賞・春の最有力候補に挙げられていた。

 前走に続いて天皇賞・春でも手綱を取る予定だった戸崎は、美浦トレセンで朝の調教時間に故障の第一報を聞き「最初はケガの程度が分からなかったので“来週の競馬を使うのは無理でも、また復活してくれれば”と思った。元々、長い休養を克服してきた馬なので、今回も復活してくれるものと思ったが…。その後に予後不良と聞いて本当に驚いた」と、突然の悲報に動揺を隠せなかった。「初めてコンビを組んだ前走で本当に強い馬だと感じて、今回はG1タイトルを獲る大チャンスと凄く楽しみにしていた。こんなことになるとは…。とてもショックが大きいです」と話した。

 ◆予後不良 競走馬は骨折などを理由に救命不能と診断されると、安楽死処置が取られる。競馬界では「予後不良」と呼ばれる。馬は400~500キロ前後の体重を細い4本の脚で支えている。このため、1本の脚の故障でも他の脚に過大な負荷がかかり、健常な脚や蹄にも血液が十分に行き届かない蹄葉炎(ていようえん)や、床に横たわることで皮膚が腐る蹄叉腐爛(ていしゃふらん)などの病気を発症するケースが多い。こうした症状が悪化すると、その後の回復が見込めず、最終的に痛みによるショック死や衰弱死に追いやられる。このため、治療困難とみなされた時点で、苦しみながら死ぬ前に安楽死という選択が取られることが多い。

 ◆シャケトラ 父マンハッタンカフェ 母サマーハ(母の父シングスピール)牡6歳 栗東・角居厩舎所属 馬主・金子真人HD 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績13戦6勝 総獲得賞金2億7512万5000円。

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