【有馬記念】和田正師 オジュウ調整に納得“前走以上”

[ 2018年12月17日 05:30 ]

<有馬記念>夜明け前の調教を終えたオジュウチョウサン(撮影・村上 大輔)
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 気温はマイナス2度。スタミナ自慢のオジュウチョウサンが大きく吐く息が、まるで蒸気機関車のように鼻から勢いよく白くなって吹き出した。まだ空は真っ暗な午前4時30分すぎ、Wコースで静かに、刀の切っ先を研ぎ澄ますようにストライドを伸ばして駆けた。単走、馬なりで4F57秒3〜42秒5〜14秒0を計時。見守った和田正師が「グッと行くところをあえて馬なりで。気を抜かすわけではないけど、伸ばすわけでもなく持ったまま予定通りの調整ができた。やる気はあるが、コントロールが利いている。感じは良かった」と納得の表情を浮かべた。

 1週前の12日は併せ馬で精力的な追い切りを敢行。14日に北馬場で障害を跳ばせ、16日はWコースを1周。南武特別の前から行っている調整と同じメニューを今回も消化したが、その中身は前走以上に濃くなっている感触がある。「あとは火曜日の様子を見て水曜日の最終追い切りの調整をする。障害を跳ばす効果については馬に聞いてみないと分かりませんが、体に張りがあるし現時点では前回よりいいと思う」。前走以上という言葉に力を込め、指揮官もフーッと大きく白い息を吐き出した。

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2018年12月17日のニュース