【ジャパンC1週前追い】アーモンド超推進力 古馬に軽々先着

[ 2018年11月16日 05:30 ]

3頭併せで追い切るアーモンドアイ(右端)(撮影・郡司 修)
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 「第38回ジャパンC」(25日、東京)の1週前追いが東西トレセンで行われた。3冠牝馬アーモンドアイは美浦Wコースで3頭併せ。さらにパワーアップした姿を披露した。

 秋華賞で史上5頭目の牝馬3冠を達成したアーモンドアイ(牝3=国枝)が、主戦ルメールを背に美浦Wコースで3頭併せ。サトノキングダム(5歳1000万)、レッドローゼス(4歳1600万)を先行させ、直線は2頭の内へ。終始馬なりも抜群の推進力でローゼスに軽々と1馬身先着した。

 「直線の反応を確かめる程度だったが凄くいい感じだった。道中もリラックスして走れていた」とルメール。秋華賞の直後には脱水症状で歩様が乱れるアクシデントが発生。「レースでフルパワーを使ったので少し心配したが、疲れは全くないみたい。追い切った後もすぐに息が回復していた」と安堵(あんど)の表情を見せた。見守った国枝師も「落ち着いているのが何より。いい調教ができたよ」と満足顔で出迎えた。

 馬も着実に進化している。ルメールは「今日は手前(軸脚)を1回替えただけでグンと伸びた」と証言。春に見せていた手前を何度も替える癖が解消。力強いフットワークに加速のスムーズさが加わった。国枝師が「馬がしっかりしてきた証拠。気持ちの面でもメリハリを覚えて、普段から余計なことをしなくなった」と評価する。

 牝馬同士のエリザベス女王杯ではなく、牡馬の一線級がそろうジャパンCへ。「秋華賞から短い間隔で、もう一度京都に輸送するのは大変」。国枝師は選択の理由を挙げた上で「これまでのレースぶりから、牡馬相手でも十分通用すると思っている。より大きなチャレンジをしたい。それだけの馬だから」と手応えを隠さない。ルメールが「日本一強い」と評する最強牝馬。ウオッカやジェンティルドンナが躍動した舞台で、新たな牝馬伝説の始まりとなるか。来週末のゲートインが待ち遠しい。

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