【宝塚記念】サイモン、小牧逃走宣言!「自分のペースで」

[ 2018年6月21日 05:30 ]

雨降る中、坂路で追い切るサイモンラムセス(撮影・平嶋理子)
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 「インタビュールーム ウマい話あり」は、サイモンラムセスに騎乗する小牧太(50)に胸の内を聞いた。

 ――サイモンラムセスとは4走前からコンビを組んでいる。

 「気の悪いところがあって手応えの割に自分から走るのをやめている感じだったが、コンビ2戦目(琵琶湖特別=4着)で行く馬がいなかったので逃げたら、気持ち良く走っていた。その後は自分から行くようになった」

 ――その後は1000万、1600万(グリーンS)を連勝。

 「1000万を勝った時はペースを工夫するなど自分でもうまく乗れたなと思った。その分フロックかとも思ったけど、前回は普通に逃げて勝ったからね。強かった。覚醒したね」

 ――8歳にしてこんなに変わるものか。

 「乗った感じでは8歳馬とは思わなかった。馬はきっかけ一つで変わることがあるし、元々能力があったんだろうね。僕はこれまでもダコール(7歳で15年新潟大賞典V)とかヒットザターゲット(7歳で15年目黒記念V)とか、馬が年を取ってから巡り合った馬で勝たせてもらっている。そういう馬が合っているんだろうね」

 ――今度も逃げ?

 「行って勝っている馬。行きますよ。メンバーは強いけど(逃げ馬としての)底は見せていない。馬場は不問だと思うし、自分のペースでうまく走れたら」

 ――今50歳。勝てばレース史上最年長記録となる。

 「林さん(51、今週がラスト騎乗予定)が引退したら関西では現役最年長になるからね。ジムに通ったりトレーナーを付けたり、体力的に衰えないように頑張っている。きついのは減量。これは以前からだけど。普段は56キロなのを52キロ以下に落とさないといけないから、水曜からは一日に夜1食しか食べない」

 ――今後の目標は。

 「乗せてもらえる限り乗り続けたい。(今年5勝と)こんなに勝てないのは初めてだけど、それでもこういう馬に巡り合ってG1に出られる。乗っていたらチャンスはある。昔からのファンとか周りのみんなが応援してくれるのが励みになっている」

 ◆小牧 太(こまき・ふとし)1967年(昭42)9月7日生まれ、鹿児島県出身の50歳。公営・園田から04年にJRA移籍。JRA通算1万662戦881勝(重賞34勝)。G1勝ちは08年桜花賞(レジネッタ)、09年朝日杯FS(ローズキングダム)。1メートル60、52キロ。血液型O。

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