【宝塚記念】長距離砲アルバートの一発 差し返す気迫見せた

[ 2018年6月21日 05:30 ]

併せで追い切るアルバート(右)(撮影・村上大輔)
Photo By スポニチ

 【G1ドキュメント・美浦=20日】こんなに目覚めがいい朝はない。ロシアW杯で西野ジャパンが格上コロンビア相手に大金星。興奮したまま就寝した小野は歴史的勝利を伝える朝のテレビにくぎ付けになった。90分間しっかり走れるDF陣のスタミナと集中力が白星を手繰り寄せたと個人的に分析。宝塚記念もスタミナが勝敗を分ける。そう考え3000メートル超の重賞を4勝している現役屈指のステイヤー・アルバートに熱視線を送った。

 ポツポツと雨が降る中で行われた最終追いはWコースでレピアーウィット(3歳1000万)と併せ馬。外を半馬身先行すると直線で一瞬、僚馬にかわされたが、再び差し返す気迫あふれる走り。最後は強めに追われてラスト1Fは13秒4。半馬身先着してフィニッシュした。堀厩舎に向かうと森助手が笑顔で対応。抜き返した最終リハは「反応が一瞬、鈍いところがあったけど合図を送ったらすぐ反応してくれた」と説明。「先週は若干重めだったので、今週はしっかりやった。普段の競馬前と同じくいい動きでした」と確かな手応えをつかんでいる。「3000メートルを超える距離で実績があるし距離が長い方がいいタイプ」と前置きしながら2200メートルは「守備範囲」ときっぱり。2走前の阪神大賞典は2番人気で4着に敗れたが「(阪神コースに)苦手意識はありません」とスタミナ自慢の舞台適性も見込んでいる。

 2頭出しの堀厩舎。美浦トレセンは連覇を狙うサトノクラウンが話題をさらうが「2頭出しは人気薄を狙え」の格言があるのは小野も知っている。日本サッカーのような“番狂わせ”を起こすなら長距離砲アルバートの一発かもしれない。

続きを表示

2018年6月21日のニュース