【AJC杯】ダンビュライト重賞初V!ミルコ光った好騎乗

[ 2018年1月22日 05:30 ]

M・デムーロを背にAJC杯を制すダンビュライト(中央)。右は2着のミッキースワロー、左は3着のマイネルミラノ
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 東で西で、G1獲りへ期待が膨らむG2制覇だ。21日、中山競馬場で行われた「第59回AJC杯」は、昨年のクラシックで存在感を示し続けた2番人気ダンビュライトが重賞初V。世代で4頭しかいないクラシック完走馬が、好位からしぶとく粘った。次戦候補の大阪杯(4月1日、阪神)でも注目の存在となる。

 殻を破る音がした。湯気をまとって帰ってくるダンビュライトが、どこかたくましく見える。「これまで重賞は勝っていなかったのでね。(M・デムーロには)レース前にゴチャゴチャ言わなかったら本当に好きに乗ってきたな」。満面の笑みを浮かべる音無師は心からうれしそうだ。

 レースはマイネルミラノの単騎逃げ。G2では見慣れた展開にミルコは瞬時に対応した。「前に行くとフワッとするところがあるんだけど、ワンペースになりそうだったので早めに行った」。ただ1頭、大逃げをたくらむミラノに食らい付く。5F通過61秒3のスローラップが、判断の正しさを証明した。3角付近で慌てて追いだすはるか後方の有力勢。しかし、序盤のセーフティーリードは大きい。直線でミラノをスッとかわすと、迫るミッキースワローは2馬身退けた。

 先々週の日経新春杯(パフォーマプロミス)に続く重賞Vを飾ったミルコは「スタートが良かったから2番手を取れた。直線はいい脚だったし、凄く頑張ったよ」と相棒を称賛。音無師も「最初はハナに行くんじゃないかと思ったけど、あのペースだからね。恵まれたのもあるが、緩い流れの中でいい競馬ができたんじゃないか」と評価していた。

 強力4歳世代のいぶし銀的な存在だった。重賞では弥生賞&皐月賞3着など好走するものの、勝利には手が届かず。「正直、クラシックは悔しいというよりはよく頑張ったという感じだった」とは師。馬が変わってきたのは菊花賞の後。「放牧に出したら良くなったなと。サンタクロースSもあっさり勝ったし、今日は上積みもあった」

 この日は地下馬道で厩務員が手を離すと、キャンターで馬場へ一目散に駆けだした。「精神的に幼い。人が乗ったらテンションが上がるし、まだ危ないんだ」と同師。鞍上は未定だが、次戦は大阪杯(4月1日、阪神)を視野に入れる。「(大阪杯までに)1戦挟むかは決めてないが、地元のレースならあと10キロは体が増えていい。強くなるにはもう一回りだな」。殻を破って広がった世界。ダンビュライトの視界にはもう、くっきりと古馬G1戦線が映っている。

 ◆ダンビュライト 父ルーラーシップ 母タンザナイト(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績11戦3勝 総獲得賞金1億7347万3000円。

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