【キーンランドC】ソルヴェイグ 史上3頭目の函館SSと連覇へ

[ 2016年8月25日 05:30 ]

芝コースでの単走追い切り、出色の動きを見せたソルヴェイグ

 札幌、函館競馬場ではサマースプリントシリーズ第5戦「第11回キーンランドC」の追い切りが行われた。札幌では重賞連勝の懸かるソルヴェイグが好調をアピール。史上3頭目となる函館スプリントS、キーンランドC連覇へ出色の動きを見せた。

 史上3頭目の記録を狙えるすさまじいストライド。台風一過の札幌で出色の動きを見せたのは函館SS優勝馬ソルヴェイグだ。向正面の奥から顔をのぞかせる朝日を浴びながら、派手な栗毛がターフを躍動する。鞍上の田中博(レースは丸田)の手綱にピタリと折り合いながら迎えた直線。馬なりのまま覇気のこもったフットワークを繰り出した。

 「硬さが全くないんです。常歩(なみあし)ではどの馬なのか分からないけど、走らせると、背中が物凄く柔らかい。ソルヴェイグの乗り味だなと分かります」。今春の栗東滞在時から調教役を引き受けている田中博から笑みがこぼれる。「“少し掛かるかもしれない”と聞いていましたが、落ち着きもあります。馬場が緩くてもノメらないし、申し分ない動きです」。前走後は放牧を挟んで函館競馬場で仕上げた上で19日に札幌入り。鮫島師も「既に息はできているし、体も仕上がった」と満足そうに語った。

 函館SS、キーンランドC連覇がなれば、10年ワンカラット、11年カレンチャンに続く快挙。3歳馬の優勝は07年クーヴェルチュール以来2頭目になる。「スタートの良さとスピードで好位を取れるのが強み。前走で洋芝の適性も示した」と同師。函館SSでは大外16番枠から労せず2番手を追走し、シュウジの強襲を鼻差しのいだ。「枠はどこでもいい。52キロならチャンスはある」と続けた。

 サマースプリントシリーズではベルカント(19ポイント)に続く2位タイの10ポイント。「シリーズにはこだわってないので最終戦のセントウルSには行かない。スプリンターズS(10月2日、中山)を目指したい」(同師)。史上3頭目の記録の先にはG1舞台が待っている。

続きを表示

2016年8月25日のニュース