【有馬記念】戸崎 ジェンティルV導く、初の全国リーディング獲得

[ 2014年12月29日 05:30 ]

引退レースを飾ったジェンティルドンナ(中央) 鞍上の戸崎も会心のガッツポーズ

 戸崎も有馬で有終Vだ。ジェンティルドンナの手綱を取った戸崎圭太(34)は年間146勝。公営からJRA移籍2年目で初の全国リーディングを獲得した。今年はG1で勝てなかったが、最後の大一番でリーディングに花を添える会心の騎乗を見せ、JRA・G1通算3勝目。最高の形で一年を締めくくった。またジェンティルドンナの勝利によりディープインパクト産駒の年間JRA・G1勝利は10となりサンデーサイレンスと並ぶ1位タイとなった。

【レース結果】

 さしもの戸崎も無我夢中だった。「必死だった。後ろの足音は聞こえていたが、とにかく頑張ってくれと」。ゴール前で左ムチを1発、また1発。ジェンティルドンナの最後の力を引き出した。ゴールに飛び込むと左手をスタンドに向けて突き出し、愛馬の肩を叩いてねぎらった。「有終の美を飾れたのが最高にうれしい」。満面の笑みを浮かべた。

 自身にとっても有終の美となった。公営・大井から移籍2年目。146勝で初の全国リーディングを獲得した。重賞も8勝。それでもG1は有馬記念前まで未勝利だった。「G1を勝てずに悔しい思いをしてきたが、ジェンティルが助けてくれた。(リーディングでも)内容は薄いと思っていたが、これで少しハクがついたかな」と胸を張った。公営・船橋の名伯楽、川島正行調教師が9月に死去。「天国の川島先生にも感謝の気持ちを伝えたい」と“恩師”にささげるリーディングにもなった。

 ジェンティルとは2走前の天皇賞・秋で初コンビ。2着に敗れたものの、相性の良さを感じ取った。「我慢してほしいところでしてくれるし、行けというところは行ってくれる。枠順も良かったし、イメージ通りにいった」。会心のレース運びに、石坂師も「思った通りの競馬というのはなかなかできないものだが、それをしてくれた」と最大級の賛辞を贈った。

 レース後の引退式に出席することが事前に決まっていた。レース前は「ジェンティルで勝っていない俺が出ていいのかな」と冗談めかしていたが、それも杞憂(きゆう)に終わった。ファンから大きな声援を浴び「いい子を産んでまた活躍してくれると思うし、子供にも乗りたい」と最強の相棒にエールを送った。

 「騎手をやっている以上、常にトップを目指している。来年も頑張りたい」と戸崎。名馬の背中を知ることでさらに進化する。戸崎の手綱さばきはますますさえ渡りそうだ。

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