斎藤八段 4期守ったA級から初の降級 “鬼勝負”で佐々木八段に敗退 21、22年には連続挑戦も

[ 2024年2月29日 23:51 ]

斎藤慎太郎八段

 「将棋界の一番長い日」第82期名人戦A級順位戦の最終一斉対局が29日、静岡市「浮月楼」で指され、3勝5敗対決の斎藤慎太郎八段(30)は佐々木勇気八段(29)に174手で敗れ、B級1組への降級が決まった。終局は午後11時20分。斎藤は順位5位、佐々木は9位で迎え、敗者が無条件で降級という鬼勝負だった。

 斎藤は王座の獲得経験があり、2期連続名人挑戦も果たした。21、22年にいずれも当時の渡辺明名人に挑み、7番勝負は1勝4敗。2期連続挑戦は12、13年の羽生善治九段以来だった。

 10人が年度を通じて総当たりで9局ずつ指すA級での連続1位、そして連続挑戦は価値が高く、23年も5勝4敗。今期も3勝を挙げての降級は運に泣かされる結果になった。

 対局は先手斎藤の角換わり腰掛け銀へ進んだ。斎藤が1~3筋を攻め、先行したかに見えたが角を手放してのもので細く映る。中段王で耐える佐々木王を仕留め切れず、次第に駒損も響いて投了した。

 斎藤は第79期から維持するA級からの初の降級となった。対してA級初参戦の佐々木は残留を決めた。

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