小澤征爾さん死去 華麗なる一族…エッセイスト、俳優、NHKアナに歌手 熱狂的レッドソックスファン

[ 2024年2月9日 19:48 ]

小澤征爾さん
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 世界的な指揮者、小澤征爾(おざわ・せいじ)さんが6日、心不全で死去した。88歳。

 桐朋学園短大の斎藤秀雄氏に指揮を学び、卒業後、群馬交響楽団で指揮を始めた。59年、貨物船に乗って単身フランスに渡った。数々のコンクールで優勝し、61年にニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者に。ここで指揮者のレナード・バーンスタインに師事。NHK交響楽団を経て、シカゴ交響楽団で代役ながら音楽監督を務めて音楽祭を成功に導き、世界的に知名度が広がった。トロント交響楽団の指揮者、サンフランシスコ交響楽団の音楽監督を務めた後、73年に米国の5大オーケストラの1つ、ボストン交響楽団の音楽監督に就任。ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、ロンドン交響楽団などを定期的に指揮した。

 娘の小澤征良さんはエッセイスト、息子の小澤征悦は俳優。征悦の妻はNHK・桑子真帆アナウンサー、さらに甥の小沢健二はミュージシャンと華麗なる一族だ。

 音楽以外では、1960年7月にフェンウェイ・パークを初めて訪れて以来熱狂的なレッドソックスファンとして知られた。ボストン交響楽団の音楽監督時代の2013年、ワールドシリーズ第1戦前には、当時レ軍に在籍した上原浩治と田澤純一を激励したこともあった。ベンチ前で両投手とがっちり握手し「2人とも僕から見ても凄い。精神力、技術は大変なものだ。2人組でやっているというのがまた傑作だよね。夢みたい」と絶賛した。

 「レッドソックスの試合を見ている時は音楽は頭から消えている」と話すほどで、大リーグ機構は全試合を観戦できる「ゴールドプレート」を同氏にプレゼントしている。02年にオーストリアのウィーンに移ったが、オーナーグループとの親交は深く、2012年7月には球団の親善大使にも就任していた。
 

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