【王将戦】大山康晴15世名人「強い意志」で数々の大記録 藤井王将タイトル戦20連覇で将棋史にも光

[ 2024年2月9日 05:11 ]

第73期ALSOK杯王将戦七番勝負第4局第2日 ( 2024年2月8日    東京都立川市・オーベルジュときと )

大山康晴15世名人
Photo By スポニチ

 藤井聡太王将が大山康晴15世名人と並んでいたシリーズ連覇を20へ更新した。大山が63年度名人戦から66年度名人戦までで樹立した記録を58年ぶりに更新。昭和の大山、平成の羽生善治九段、そして令和は藤井だ。

 大山とはどんな棋士だったのか。全3冠から全5冠時代に3度独占を果たし、タイトルの通算期数は80期。王将20期、名人18期を誇った。そして66歳にして棋王挑戦。何より藤井が「途方もない記録」と指摘する、57年度名人戦から10年間、タイトルホルダー、挑戦者のいずれかで50回連続タイトル戦に出場した。

 没後30年余り。今に息づく記録の数々は、その強い意志によって実現した。

 連続獲得が始まった63年、当時40歳だった。太平洋戦争に出征したこともあり、藤井に比べると2倍の年齢からスタートした。振り飛車党で、「二枚腰」とも表現された負けない棋風。大山と4度タイトル戦で戦った内藤国雄九段(84)は「息が長く、戦い方の基本が安全に、安全に。長引かせれば勝てると自信があったのでしょう」と振り返る。

 少しでも有利になれば早く勝ちたいと思うのが人情。それが焦り、引いては逆転負けの要因になりかねないが「気の緩みが一番少ない棋士。(ライバルの)升田幸三さんや私は酒飲みで、飲み友達が待っているから、早く勝って飲みに行きたかった」。ヒット曲「おゆき」がある棋界の元祖二刀流は苦笑いした。藤井の快挙の数々は、往年の大棋士たちの足跡へも光を当てている。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生善治」特集記事

「美脚」特集記事

芸能の2024年2月9日のニュース