日テレ「世界一受けたい授業」来年3月で終了 ライバルが“台頭”19年半の歴史に幕 定期特番は放送

[ 2023年12月3日 03:00 ]

堺正章(中央)とくりぃむしちゅーがMCを務める「世界一受けたい授業」(番組公式サイトから)

 日本テレビの人気バラエティー「世界一受けたい授業」(土曜後7・56)が来年3月いっぱいで終了することが2日、分かった。2004年10月の放送開始から19年半で歴史に幕を閉じる。各界の著名人が「先生」として登場し、時事問題などを分かりやすく伝える内容で愛されてきた。

 スタジオを学校に見立て、さまざまな著名人の講義を届ける教育バラエティー。堺正章(77)が校長、くりぃむしちゅー・上田晋也(53)が教頭、有田哲平(52)が学級委員長としてレギュラー出演。学びの要素が強いため親子視聴率が高く、PTAによる「親が子供に見せたい番組」の調査では06~11年度に6年連続で1位に輝いた。

 同局関係者は終了理由を「総合的な判断です」と説明した。視聴率は開始当初は安定して10%台後半を記録。時代の変化でテレビ全体の視聴率が下がり、同番組も現在は7~8%で推移。「決して悪くない数字。視聴率だけを理由に打ち切るレベルにはない」(同局関係者)とした。同時間帯では15年からテレビ朝日が同じ教育ジャンルの「池上彰のニュースそうだったのか!!」を放送中。ライバル番組と視聴率を分け合う形となっている。

 一方、別の番組関係者は「レギュラー番組としての役目は果たした。長年にわたりさまざまなジャンルの専門家に出演してもらい、老若男女が楽しめる番組を展開できた」と説明。今後も定期特番で放送を予定しており「旬な話題を取り上げられたら」と話している。

 後番組については未定。本紙の取材では、土曜午後9時枠の「1億3000万人のSHOWチャンネル」も来年3月で終了が決まっており、日テレの4月期改編の注目は土曜ゴールデン帯となる。同局は本紙の取材に「特にコメントはありません」としている。

 <各界大物も講師で出演>各界の大物も特別講師を務めた。元ソ連大統領のミハイル・ゴルバチョフ氏は2度出演。05年の初出演時は「世界平和と日本の未来・世界そして日本の将来像を語る」と題した講義を行った。今年5月には岸田文雄首相が「総理のお仕事」などについて講義。現役首相の出演は初めてだった。ほかに米元副大統領のアル・ゴア氏、世界的料理人のジョエル・ロブション氏、元メジャーリーガーの松井秀喜氏、建築家の安藤忠雄氏らも出演した。

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