村田雄浩、「日本の宝であるバイプレーヤー」近藤芳正との共演に自信 長ぜりふ、差し歯4本折る熱演

[ 2023年12月3日 16:36 ]

映画「事実無根」の特別上映会で舞台あいさつに登場した(左から)柳裕章監督、近藤芳正、村田雄浩、東茉凛
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 俳優の近藤芳正(62)、村田雄浩(63)、東茉凛(21)、柳裕章監督(43)が3日、大阪市内で映画「事実無根」の特別上映会での舞台あいさつに登壇。終了後、会見に応じた。

 柳監督が偶然見つけた京都・六条院公園そばに実在する喫茶店「そのうちcafe」が舞台。喫茶店のマスター・星孝史役の近藤とヒロイン・大林沙耶役を演じる東、元大学教授で沙耶の元義父・大林明彦役の村田が織りなすヒューマンドラマ。“人生のやり直し”が描かれている。

 近藤、村田は過去何度も共演しているが「ガッツリ2人でお芝居したのは初めて」と近藤。「日本の宝であるバイプレーヤーとの2人のお芝居を見てほしい。近年で一番、心を揺さぶられた仕事」と村田も充実感たっぷりの顔を見せた。

 また、1場面のカット割りが長く「甲子園での松井(秀喜)の5敬遠を見ながらピザを食べるシーンは、NG出しまくり」(近藤)だったそうで、撮影後に飲みに行く約束も「一発本番できず、ピザでお腹いっぱいになった」と。さらに「映画にしては橋田壽賀子さんの本のようにセリフが多く、家でカンヅメでした」と裏話で笑わせた。

 一方、村田はパンを食べるシーンで差し歯4本が折れてしまうハプニングがあったそうで「4本の歯がないシーンがしばらくあった」と心配。公演ロケでの出番待ちでは「夕方、蚊がすごくて。(関西の)蚊も元気で必ず刺されて。虫除けスプレーも効かなかった」と撮影秘話がいくつも飛び出した。

 オーディションで選ばれた東はベテラン2人に挟まれ「お二人との共演でずっと緊張してました」と苦笑い。村田は「どんどん(芝居が)うまくなっていくのが若い人のすごいところ。オジサンたちは疲れていくだけだった」とニンマリ。さらに東には「彼女にあてて書いたんじゃないかと思うぐらいピッタリ。本を読み返すと彼女以外考えられないと思った。立ってるだけでバックボーンがにじみ出てくる」。絶賛された東は「2人のお父さんの愛情が伝わったので、お芝居を愛情で返そうとして表現できた。お二人のおかげです」と感謝していた。

 「そのうちcafe」のネーミングも「人生まだ途上。人間まだ修行中。死ぬまでそんな感じの修行中で生きて行くんだなと。それで“そのうちCafe”。素敵な名前だな」と近藤もお気に入り。村田の最後のセリフも最初は「生きてたらな」だったが、台本になかった「そのうちな」に変更。「象徴的なネーミング、セリフ」と村田も思い入れを披露。「それ、繋がってるの、今気づいた」と近藤が笑いで締めくくった。

 一般公開は未定で「来年は映画祭に出して回りたい」と柳監督が明かした。

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