羽生九段 B級1組首位攻防戦に敗れる 増田七段に116手 2敗後退で53歳初戦も飾れず

[ 2023年9月28日 23:56 ]

羽生善治九段
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 将棋の羽生善治九段(53)は28日、東京・将棋会館で、第82期順位戦B級1組の増田康宏七段(25)との対局に臨み、午後11時23分、116手で敗れた。B級1組は13人が年度を通じて総当たりし、2人のA級昇級枠を争う。全勝はおらず1敗(4勝)は羽生と増田のみで、勝者が昇級争いをリードする首位攻防戦として注目された。この日の結果、増田が1敗で単独トップ、羽生は2敗グループへ後退した。

 対局は羽生の先手で戦型は相掛かりへ進んだ。角交換の後、筋違い角を打ち合い、互角の中盤戦が続いたが76手目、増田が入手した香を羽生陣へ打ち付けて、飛車の確保を確定。その後、羽生も増田の竜を取り返して追いすがったが、左右両翼から包囲網を築いた増田が着実にリードを広げて押し切った。

 羽生は27日に53歳の誕生日を迎え、その初戦を飾れなかった。21年度、名人を含め29期連続維持したA級から陥落。今期、3期ぶりの復帰を懸けた戦いに臨んでいる。

 羽生は現在、藤井聡太王将(21)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=への挑戦権を争う本社主催・第73期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグにも参戦中。すでに初戦を制し、藤井に2勝4敗で屈した第72期7番勝負に続く2期連続挑戦へ好発進している。

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