“1シーン役者”笹野高史 映画「武士の一分」は「台本を返したぐらい」驚いたことは…

[ 2023年9月23日 15:44 ]

笹野高史
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 俳優の笹野高史(75)が22日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへSP」(後8・54)に出演。役者人生のターニングポイントとなった映画を振り返った。

 笹野はこれまでの役者人生を振り返り「自分で“1シーン役者”って言ってたんですよ。1つの台本をいただいて、めくって、ここのシーン、1シーンだけ。そこに全エネルギーを注いでやっていた」と脇役が板についていたとした。

 そして「1シーン役者でも結構仕事がありまして、毎日忙しくて1日出かけるときには3冊台本持って、午前中本番、午後から(別の撮影の)リハーサルって。ありがたいことに1シーンですから、1日何本も稼げる。単価は安くても本数こなす」と脇役が故にいろんな作品に出演することができ、それなりに稼いでいたと語った。

 2006年に公開された「武士の一分」では主人公・三村新之丞(木村拓哉)に仕える徳平を演じ日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。ただ、この作品は「(台本を)いただいて、この役だって読んでみると、最初のト書きから出てて最後の完の前まで出てる。出ずっぱりじゃないか」と出演量の多さに驚き「これ、誰か1クッション、2クッションあって(役を)聞き間違えてると思って台本を返したぐらいですから」と自分の聞いていた役は間違いと思ったほどという。

 確認すると「間違いない」と言われ「山田監督、病気だと思いました。具合が悪いんじゃないかって」と「男はつらいよ」シリーズから知る山田洋次監督の病気を疑ったと笑った。

 そして「初めて作品というものにちゃんとクランクインからクランクアップまで携わらせてもらって“あ、役ってのものはこういうものだったんだ”ってちゃんと勉強させてもらった。大きなチャンスだったのに失敗したって。本当に胃に穴が空くぐらい悩んだ」と1つの作品にじっくり向き合うきっかけになったと振り返った。

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