羽生九段が会長初勝利“藤井キラー”大橋七段を96手で下す「いいスタート」順位戦B級1組1回戦

B級1組順位戦で白星発進した羽生善治九段
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　日本将棋連盟会長に就任した羽生善治九段（52）が15日、大阪・関西将棋会館で第82期順位戦B級1組1回戦に臨み、96手で勝利して会長初戦を飾った。相手は大橋貴洸七段（30）で、藤井聡太王将（20）＝名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠＝に最近4連勝中の藤井キラー。戦型は角換わり相早繰り銀となり、中盤で守りの要だった金を見捨て、王を早逃げした大局観が光った。

　「運営に携わる時間と、対局する時間はずいぶん違うなと感じた」。就任後初対局を率直に振り返ると、二刀流として「（バランスが）これからの課題」と語った。会長として初の勝負飯に中華料理・珉珉の「五目やきそば」をチョイス。前期はA級復帰を逃しただけに「いいスタートが切れて良かった」と手応えを語った。