犬塚浩弁護士 4630万円誤送金問題に「誤送金がなければこの犯罪はなかった。役場の責任は大変重い」

[ 2022年5月22日 11:11 ]

フジテレビ
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 犬塚浩弁護士が22日、フジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演。山口県阿武町が新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を住民に誤送金し、返還を求めている問題で、電子計算機使用詐欺の疑いで、住民の無職田口翔容疑者(24)が逮捕されたことについてコメントした。

 山口県警が18日、田口容疑者を逮捕。調べに同容疑者は「オンラインカジノに使った」と供述し、容疑を認めているという。町は同容疑者を相手取り、返還を求める民事訴訟を起こしたが、田口容疑者の代理人弁護士が20日、給付金返還の請求を受け入れる「認諾」の手続きを地裁支部でしたと表明。一方、給付金を除く弁護士費用などについては争う方針を示した。

 この問題について、「ロンドンブーツ1号2号」田村淳は「そもそも誤送金をした役所の人たちがつかめるぞ!って意気込んで、ああやって記者会見で語気を強めていることに違和感があるんです。“そもそもあなたたちの誤送金がスタートです”って。当然、このご送金をされた側がお金使っているってことがこの人をマークしないといけないけど、あそこまでよく強気で手を振り上げるなって、ミスしておいて。その手をもうちょっと下ろしたほうがいいんじゃないかなって」と役場の対応に首をひねった。

 これに、犬塚弁護士は「人間は弱い心を持っていて、大手の金融機関でも何人か、ある程度の割合で犯罪を犯すんです。ですから、とんでもないお金がやってきた場合によこしまなことを考えるということは現実の問題からしてあり得るんです」と見解。そのうえで「誤送金っていうのはそれぐらいやってはならないことだった。今の状態が、使った人間ばかりフォーカスされているってことはちょっと問題。誤送金がなければこの犯罪はなかったわけですから。まして、公金だってことを思うと、役場の責任は大変重い」とコメントした。

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2022年5月22日のニュース