「鎌倉殿の13人」石橋静河 静御前役に重圧も過去作に縛られず 三谷幸喜氏が描く“男っぽさ”「意外」
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俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は22日、第20話が放送される。天才軍略家・源義経(菅田将暉)の愛妾・静御前(石橋静河)の舞に注目が集まる。
<※以下、ネタバレ有>
稀代の喜劇作家・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。
第20話は「帰ってきた義経」。京を離れ、奥州へ逃れた源義経(菅田)。しかし、温かく迎え入れてくれた奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯)が程なく天へ旅立つ。これを知った北条義時(小栗)は状況を探るため平泉行きを志願するが、義経の才を恐れる源頼朝(大泉洋)は藤原国衡(平山祐介)泰衡(山本浩司)兄弟の仲の悪さにつけ込み、義経を討つように冷たく命じる。八重(新垣結衣)に見送られ、平泉へと発つ義時。一方、捕らわれた静御前(石橋)は…という展開。
静御前は義経を虜にした都随一の白拍子(しらびょうし=鎌倉時代に盛行した歌舞、その歌舞を演じた舞女)。大河ドラマ初出演となった石橋は4歳からクラシックバレエを習い、米・カナダ留学を経てコンテンポラリーダンサーとしても活躍。15年に女優デビューし、17年公開の映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(監督石井裕也)で数々の新人賞を受賞。朝ドラ初出演となった18年前期の連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロイン・鈴愛(永野芽郁)の幼なじみ・律(佐藤健)の妻・より子役を好演し、反響を呼んだ。
次回予告には、頼朝の前で舞う静御前の姿も。静御前が「しづやしづ しづのをだまきくりかえし 昔を今に なすよしもがな」と義経を恋い慕う歌を詠んだため、頼朝が激怒したという「静の舞」の逸話は、どのように描かれるのか。
石橋は今月14日、青森・ねぶたの家ワ・ラッセ(青森市)で「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』トークライブin青森」を行い、撮影の舞台裏を語った。
大河初出演、しかも静御前役のオファーに「“何の冗談だろう?”と。名前も同じだし“どういうことかな”とすごくビックリしました。静御前は伝説の人で、日本各地に伝説が残っているので、なかなか最初、実感が湧くまで時間がかかって、その後に“伝説の人をやるのか”ということで、すごいプレッシャーが襲ってきました。本当に皆さん、いろんなイメージがあるだろうし、これだけいろんなな地で“ここは静が来たんだ”という伝承が残っているということは、それだけたくさんの人が思いを寄せる人物なんだなと。それを大河ドラマで演じるとなると、どんどん緊張していってしまって」と重圧も。
大河においては藤純子(1966年「源義経」)友里千賀子(79年「草燃える」)石原さとみ(05年「義経」)が演じたが「かといって、過去の大河ドラマなどは、あまり見ないようにしました。そもそも静御前の伝説、その後どうなったのかみたいなことも、諸説ありますよね。そういう、いろんな情報が目に入ってくるんですけど、それを一つ一つ信じてしまうと、目の前にある脚本に書いてあることが“これは本当なのかな?”みたいに、いろんな情報がありすぎて心が迷ってしまう気がしたので、あまり資料も見ないようにして、脚本だけを大事にしようと思いました。作品ごとに静御前の描かれ方は違うと思うので、あまり気にせず、今回頂いた役とセリフから読み取って演じました」と三谷氏が描くキャラクターに集中した。
第18話(5月8日)、川釣り中の台詞「御曹司さ~ん、全然釣れへ~ん!」は新しい静御前像の一端。「本当に台本にそう書いてあるし(笑)。今回の全体的な作風も、ちょっとシュールな笑いがあったり、ブラックユーモアなんかも多かったりするじゃないですか。そういう中で今回、三谷さんが描こうしている静御前も、幻想・伝説の、みんなのイメージが出来上がってる静っていうよりも、ちょっと斜めから切り込むような、ちょっと男っぽい感じなんです。衣装も袴でスタスタ歩けるし。義経が他の男性たちと宴をしてる時も、隣で一緒にそこに参加していますよね。それは私も意外で、もっと一歩引いて、本当に“義経一筋”っていう人なのかなと思ったら、それはそうなんですけど、もっと1人の人としてそこにいる場所があるというか。そこにいる存在感のある人なんだなっていうのが今回の脚本を読んで意外だったところですね」と明かした。
第19話(5月15日)、正妻・里(三浦透子)とバトルを展開。「本当に三谷さんの脚本だなっていう感じで。普通はもっとドロドロ、熾烈な争いになるんですけど、これがどこかユーモアがあって“この人たち、このケンカが終わったら、仲よくなっちゃうんじゃないか”って思うくらい(笑)すごく面白いシーンでした。透子ちゃんとは作品では初めましてだったんですけど、今回一緒になっていろんな面白い話をしました。伊豆のロケが1日あったんですけど、前乗りをした時に一緒にお寿司屋さんに行って、そこでいろんな話をして。本当に里も芯の強い女という感じで、静御前も負けない女って感じなので。そのバランスがすごく面白いし、透子ちゃん自身もすごくカッコいい女の子なので、戦ってるんですけど、すごく楽しみながらやりました」と振り返った。
「静御前という役は、本当に皆さんの中でいろんなイメージがあると思います。今回、私が演じた静御前は、皆さんが想像される静御前とは違うかもしれません。けれども、歴史を想像できるのが面白いところだと思うので、今回は“こんな静御前も面白いな”というふうに見てもらえたら、うれしいです」
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