渡辺名人、1時間49分長考の封じ手は桂を入手する歩成 2日目午前も13手で重苦しい空気

[ 2022年5月8日 12:21 ]

立会の深浦康市九段(右)から封じ手を明示される斎藤慎太郎八段(左)と、見守る渡辺明名人(日本将棋連盟提供)
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 渡辺明名人(38)=棋王との2冠=が斎藤慎太郎八段(29)の挑戦を受ける第80期名人戦第3局は8日午前9時、福岡市で2日目が指し継がれ、渡辺が1時間49分長考した封じ手は、桂を入手する歩成だった。

 その後、前線での押し引きが続き、59手目にして渡辺も居王を解消。正午からの昼食休憩時点で、お互い馬を作って自陣へ引き付け合っての中盤戦が続いている。1日目午後の9手に続き、2日目午前も13手しか進まず、対局室には重苦しい空気が沈滞している。

 持ち時間9時間のうち、昼食休憩時点での消費時間は渡辺が4時間58分、斎藤は5時間56分。昼食メニューは渡辺が「にぎり鮨盛り合わせ(増量)」と温茶、斎藤は「博多和牛のカバーナ・カレー」とパイナップルジュース。

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2022年5月8日のニュース