渡辺明九段 来年3月末まで休場 じん帯損傷の術後の回復芳しくなく「先が見通せない」

[ 2025年9月19日 05:20 ]

渡辺明九段
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 日本将棋連盟は18日、タイトル獲得通算31期のトップ棋士、渡辺明九段(41)が前十字じん帯損傷の術後障害のため休場すると発表した。期間は前日17日から来年3月31日まで。19日には永瀬拓矢九段(33)とのA級順位戦が予定されていた。

 渡辺は昨春、趣味のフットサルをプレー中に左膝を負傷し、前十字じん帯損傷などと診断された。手術のため12月19日から今年1月20日まで休場。だが復帰後も患部の回復が遅れ、椅子での対局ながら5度の棄権(不戦敗)を強いられた。4月10日から6月30日まで体調不良を理由に再び休場。再復帰後は8月12日のA級順位戦こそ発熱のため棄権したが、同16日の早指し戦、日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)では着座対局で勝利し、復調気配を漂わせていた。

 渡辺は18日、SNSで入退院を繰り返していることを明かし「先が見通せないので、年度末まで休場することになりました」と状況を説明。患部については「じん帯を損傷した時に痛み、出血、腫れがなかったことに始まり、かなり珍しいことが起きてしまってるようで、長引いてるのですが、はっきりしたことは分かっていません」とした。

 8月25日のALSOK杯第75期王将戦(特別協力・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社)2次予選準決勝で稲葉陽八段(37)に敗れた際には膝の回復状況について明言せず「(JT杯のような)持ち時間の短い棋戦では正座できるんですが…」と複雑な表情。休場を公表後、本紙の取材には「ケガをした経緯も含め、順調ではなかったということはそうなんですけど、(連盟や自身のSNSで)発表している以上のことは自分でも分かっていないんです」と応じた。

 休場期間中に予定されていた公式戦は全て不戦敗。現在1勝1不戦敗のA級順位戦は1勝8敗で確定した。他の棋士に長期休場などがない限り9位以下となって、B級1組への降級が事実上決まってしまった。

 《JT杯連覇消滅 準決は特別対局》渡辺は10月12日に名古屋市のポートメッセなごやで予定されていたJT杯準決勝も不戦敗となり、大会連覇が消滅した。対戦相手の藤井は決勝(11月23日、東京ビッグサイト)に進出する。名古屋での準決勝当日は藤井―羽生善治九段(54)の特別対局が組まれた。

 ◇渡辺 明(わたなべ・あきら)1984年(昭59)4月23日生まれ、東京都出身の41歳。2000年(平12)4月に史上4人目の中学生棋士となり、04年の竜王戦で初タイトルを獲得。戴冠数31は藤井王将と並び4位。竜王、棋王で永世資格を持つ。昨年11月には紫綬褒章を受章。プライベートでは昨年、漫画家の伊奈めぐみ氏と離婚。

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