中村逸郎氏 ロシアの侵攻、停戦への今後のポイント「ロシアがどう動いてくるか、何を提案してくるか」

[ 2022年3月30日 10:09 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波大・中村逸郎教授が30日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアとウクライナが29日、トルコのイスタンブールで停戦交渉を対面形式で再開したことに言及した。

 交渉終了後、ロシアのフォミン国防次官は停戦交渉を前進させるための信頼醸成措置として、首都キエフと北部チェルニヒウ方面での軍事作戦を大幅に縮小すると表明。ウクライナ代表団は、関係国による安全保障の枠組み創設と引き換えに北大西洋条約機構(NATO)加盟を断念する「中立化」方針を伝えたと明らかにした。

 MCの谷原章介が「停戦に向けて一歩前に大きく進んだと思っていいんですかね?」と聞くと、中村氏は「いや、こういう話っていうのは、終戦の後のウクライナをどうするのかって話し合いなんですね。今、必要なのは停戦という言葉」と指摘し、「ウクライナは今回の会談で、停戦してほしいという言葉を何度も出したんですけれども、ロシア側は残念なことに停戦という言葉をまだ使っていないんですね」と説明。その上で「ですから私たちは今回、これからずっとこういう停戦交渉ということが繰り返し出てくると思うんですけれども、やはり停戦という言葉と終戦、戦争を終わらせる条件というものをきちんと分けて考えないといけない」とし、「今大切なことは停戦なんです。これだけの大変な悲劇が起こっているわけですから、ロシアがどう動いてくるか、何を提案してくるかっていうところが今後、停戦に向けての非常に大きなポイントだと思う」と自身の見解を述べた。

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2022年3月30日のニュース