伊藤匠五段が初の勝率1位賞に輝く 藤井王将は.005差で5期連続1位逃す

[ 2022年3月30日 19:59 ]

西尾七段(左手前)を下し、初の勝率1位賞が決まった伊藤匠五段(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の伊藤匠五段(19)は30日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第63期王位戦挑戦者決定リーグ紅組で西尾明七段(42)を下し、45勝10敗、勝率は全棋士中トップの.818で今期を終了。52勝12敗(.813)の藤井聡太王将(19)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=を上回り、初の勝率1位賞が確定した。

 東京都出身の伊藤は20年(令2)10月に四段昇段しプロ入り。小学生時代には同い年の藤井を負かし「藤井を泣かせた男」として知られるようになった。プロ実質2年目の今期は11連勝をマークするなど好調を維持。この日の西尾戦で敗れれば勝率2位となる際どい1戦をものにした。

 藤井王将は今期も史上最年少5冠に輝くなど大活躍したが、5期連続の勝率1位賞は惜しくも逃した。

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2022年3月30日のニュース