中林美恵子氏 ロシアへの制裁に「経済的に返り血…それをも乗り越えてこの理不尽な戦争をなんとか」

[ 2022年2月27日 07:50 ]

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 早稲田大学教授(国際公共政策)で、元米国議会上院予算委員会補佐官の中林美恵子氏が27日、テレビ朝日系「サンデーLIVE!!」(日曜前5・50)に出演。ロシアのウクライナへの侵攻についてコメントした。

 ロシア軍は26日、ウクライナ首都キエフ西側を封鎖しつつ、一部は首都中心部近くまで侵入。首都南側では空挺部隊の投入を図ったが、ウクライナ軍が抗戦を続けている。首都包囲と攻撃で圧力をかけ、北大西洋条約機構(NATO)加盟断念などの条件をのませて停戦を狙うロシアに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は独立を守ると表明。停戦交渉条件を巡りせめぎ合いが続いている。ロシアのプーチン大統領はゼレンスキー政権を退陣させ、親ロシア政権を樹立させたい考えとみられる。

 中林氏は「このプーチン大統領が仕掛けている戦争というのは大義がないと思う。ロシアが軍事的に追い詰められてNATOが拡大しているから悪いんだと、あたかもロシアが犠牲者のような喧伝をしていますけれども、ウクライナは必ずしもロシアを攻撃したわけではない。そこに対して軍事侵攻しているわけですから、この大義のないものを国際社会が見過ごしていいのかということですよね」と指摘。

 そして、「経済的にも制裁を加えると、ロシアに制裁を加えるという名目なんだけれども、ドイツやイタリア、日本もそうですよね、経済的に返り血を浴びるといいますか、非常に苦難をいっしょに噛み締めなければいけない時期が来ると思うんです。でもそれをも乗り越えてこの理不尽な戦争をなんとか、どちらが正しいか正しくないかくらいメッセージを発したいというふうにみんな思ってますよね」と自身の見解を述べた。

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2022年2月27日のニュース