菅田将暉が語る「鎌倉殿の13人」新・義経像「やっぱり人間味」「残忍、ズルい、セコい」ネット話題&衝撃

[ 2022年2月27日 21:10 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第8話。芋をほおばる源義経(菅田将暉・右)と弁慶(佳久創)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は27日、第8話が放送され、俳優の菅田将暉(29)演じる注目の天才武将・源義経が本格的に登場した。残忍さと無邪気さが同居する予想外のキャラクターに、インターネット上にも「ヤバい奴」「サイコパス」「異常にかわいい」「この義経は衝撃」「こんな義経は初めて」などの声が続出。新しい義経像がいきなり話題となり「菅田義経」がツイッターの国内トレンド(午後9時、30位)に入るなど反響を呼んだ。菅田は番組公式ツイッターに公開された「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」で役作りについて明かした。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第8話は「いざ、鎌倉」。挙兵した源頼朝(大泉洋)を討つため、追討軍を送る平清盛(松平健)。後白河法皇(西田敏行)は地図を広げ、丹後局(鈴木京香)らと戦況を占う。一方、奥州を出発した源義経(菅田将暉)は、兄・頼朝との対面を夢見て歩みを進めていた。その頃、坂東。“坂東の巨頭”上総広常(佐藤浩市)らを加え、勢いづく頼朝が、鎌倉を目指して進軍。頼朝の命を受けた北条義時(小栗)は、武田信義(八嶋智人)を味方に引き入れるため、再び甲斐へと向かう…という展開。

 富士山も見える野原。弁慶(佳久創)ら引き連れた義経が兎を射止めると、野武士(慈五郎)が現れ「待て。それは俺の兎だ」と言い争いに。義経は矢の飛ばし合いを提案したと思いきや、至近距離から隣の野武士に矢を放ち、殺める。冷酷な一面が垣間見える側から、無邪気に「そうだ。富士の山に登ったことがある人?行こう!まずは富士の山だー!」と寄り道も。

 そして、一行は伊豆山権現の付近へ。弁慶が近くの家から芋をもらってくると、義経は「みんな、食え!ご馳走だー!」。皆がうまく取れないと、義経は芋に箸を刺し「うまい」。食べ終え、鎌倉へ向かって歩き始めると「何のにおいだ?(潮の香りに)海が見たくなった。行くぞー!」と逆方向に走っていった。

 番組公式サイトに「性格は欠点ばかりだが」と紹介されている今作の義経像がついに明らかになった。「残忍」「狂気」「エキセントリック」「自由奔放」「野生児」。それに加え、昨年12月のオンライン会見の際、大泉は「義経さんは異常にかわいいね。菅田君だから、かわいいのかしら。下手したら、若干ガッキー(新垣結衣)より、かわいいんじゃないか」とジョーク交じりに語ったが、かわいげもある。

 次回予告には「ずっとこの日を待ち焦がれておりました」と涙ぐむ義経のシーンの後、頼朝との2ショットの場面も。“菅田将暉”の躍動が一層、期待される。

 番組公式ツイッターに公開された菅田の「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」(2分14秒)は以下の通り。

 ▼源義経を演じて「天才軍略家、悲劇のヒーロー、大人気のアイドル、義経なわけですけど、今回の三谷さんの本では、それだけじゃない人間味あふれる部分がいっぱいあって、決してただのいい奴じゃないし、割と残忍だし、ズルいし、セコいし。そういう必死さ、義経なりの戦い方、そうやって戦わざるを得なかったんだろうな、というような感じになればいいなと思うし。あと、僕が心掛けなきゃいけないなと思うのは、彼はこの後、英雄になるんですよね。まだ英雄じゃないから。ちゃんと一人の人間として、家族、親を殺されていて、平家に。『お兄ちゃんが戦いに出る』『そこに俺も一緒に行くんだ』っていう、ただお兄ちゃんのために、家族のために、と真っすぐな。ただ、その真っすぐさが時に違う方向に向く、という感じでやれればなと思っていますね」

 ▼心掛けていること「台本上にもあるけど、人の意表を突くとか、人にない発想を展開するとか、異常性みたいなところが出せればな、という感じですけど。それが自然にできたらな。いろんなものを見ると、どう考えても超人なので、超人然とやれてしまう感じもできるんだけど。見ている人も『義経だから、それくらいできるよね』と絶対なるとは思うんですけど。人間味ですかね、やっぱり。ただトリッキーなことをやっているだけじゃなく、結構エンターテイナーだと思うんだけど。義経のその様というのは、人を魅了するカリスマ性が絶対あると思うから、そこは意識してやらなきゃなとは思うけど、それをトコトン純粋に、その場の最適解をやっていくというのが、斬新に見えればなという感じですかね」

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2022年2月27日のニュース