「鎌倉殿の13人」阿野全成 爆笑初登場!新納慎也も風の呪文に「ウソでしょ?」「歴史的なワンシーン」

[ 2022年2月27日 08:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第7話。風を起こす?阿野全成(新納慎也)(C)NHK
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 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)で源頼朝(大泉洋)の異母弟・阿野全成(あの・ぜんじょう)役を演じる俳優の新納慎也(46)が第7話(2月20日)で初登場した。「風を起こす」と呪(まじな)いを唱えたものの、まさかの(?)不発。いきなり視聴者の爆笑を誘った。源氏側のキャラクターとして、今後の動向が注目される。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 新納の大河ドラマ出演は、重圧に押しつぶされて自害したという新解釈で描かれた豊臣秀吉(小日向文世)の甥・豊臣秀次役を好演した「真田丸」、昨年「青天を衝け」に続き、3作目。今回演じる阿野全成は頼朝の異母弟にして義経(菅田将暉)の同母兄。修行を積んだ陰陽を駆使して兄を補佐。僧として北条の栄枯盛衰を見つめる。

 第7話は「敵か、あるいは」。平家に幽閉された我が身を嘆く後白河法皇(西田敏行)。救出に名乗りを上げない源氏に対する不満を丹後局(鈴木京香)に漏らす中、挙兵した源頼朝(大泉)が石橋山で大敗したと平清盛(松平健)から知らされ、悔しさで顔がゆがむ。その頃、房総半島で再起を図る頼朝は有力豪族を味方に付けようと、千葉常胤(岡本信人)の元へ安達盛長(野添義弘)を、“坂東の巨頭”上総広常(佐藤浩市)の元へ和田義盛(横田栄司)と北条義時(小栗)を送り込む…という展開。

 兄の挙兵を知った全成は、政子(小池栄子)たちが避難している伊豆山権現に京の醍醐寺から駆けつけた。そこへ政子たちを捕らえようとする僧兵たちが現れ、全成は「待たれよ。私が風を起こす。その隙に逃げられよ。醍醐寺で修行を20年。フッ。『臨 兵 闘 者 皆 陣 烈 在 前!』『急急如律令』。ごう!」。しかし、風は起きない。「今日は難しいようです。あとは(仁田忠常に)任せた。逃げましょう。さあ、早く!急いで!」――。

 SNS上には「予想外の面白キャラ」「『そうりょ』ってだけに(ドラゴンクエストの風属性の呪文)バギ系呪文が得意技」「(呪文を唱えるも)しかし なにもおこらなかった!」「阿野全成『運のいい奴らめ、今日はMPが足りないようだ』」「まさか歴史ある大河ドラマで、こんな完全なるギャグみたいな場面に出くわすとは思っていなかったので、ビックリと同時に笑けたw」などの声が上がった。

 番組公式ツイッターに公開された新納の「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」(2分4秒)は以下の通り。

 ▼陰陽を失敗した登場シーン「できる日と、できない日があるんでしょうね(笑)。曜日かな?できる感じはしたんですけどね、残念でした。やりながら『こんなシーン、見たことある?大河で』みたいな。最初台本見た時、ひっくり返りましたからね。『ウソでしょ?』と思って。(その時)三谷さんと舞台をやっていたので、三谷さんに『台本見ましたけど、いいんですか?この登場の仕方』と言ったら『もし炎上したら新納さんのせいってことで』とか言われて(笑)。『マジっすか!?』(笑)。あんなこと、陰陽をね、大河ドラマでやっているのも、しかも本気で、しかも成功しないなんて。そんなの見たことなかったので、そういう意味ではひっくり返ったけど『ありがとうございます』と思いました。こんな歴史的なワンシーンをやらせていただいて。どうしても撮影って何度もやらないといけないので、喉がもう今日フラフラですけれども。でも、スタッフさん全員がカットがかかるまで笑いをこらえている感じとかは、凄く楽しかったです」

 ▼阿野全成について「陰陽をやるなんて大河ドラマで見たことないんですけど、そういう登場の仕方をしましたが、たぶん、ここからドンドン占いとか易とかをやって源氏を色々進めていくんですが、たぶん、ただ面白いだけの人じゃなくて、結構キーパーソンになってくるのではなかろうかと思っております」

 ▼阿野全成を演じて「陰陽とか、そういうことをいっぱいやったりとか。つかみどころのない感じとかで、不思議な、何を考えているのか分からないような人を演じていけたら面白いかなと思っています。きっと僕のことですから、また面白いシーンもいっぱい出てくると思いますので、お楽しみに!」

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2022年2月27日のニュース