渡辺王将「全力で」 藤井竜王「与一の集中力見習って」第71期王将戦“大田原対局”歓迎セレモニー

[ 2022年1月28日 19:26 ]

<王将戦第3局前日>いちごを贈られ笑顔を見せる渡辺王将(左)と藤井竜王
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 渡辺明王将(37=名人、棋王の3冠)に藤井聡太竜王(19=王位、叡王、棋聖の4冠)が挑戦する第71期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)は、あす29日から栃木県大田原市で第3局が指される。28日には、対局場の「ホテル花月」で対局者の歓迎セレモニーが開かれた。

 当初予定されていた前夜祭は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため中止となった。自身7度目の大田原対局となる渡辺王将は、「過去の盛大な前夜祭や大盤解説会を思い出します。またこの会場一杯にファンの方が詰めかけて下さる日が戻ることを願ってやみません」と挨拶した。シリーズは開幕から連敗を喫しており、この第3局でまずは一勝を返したいところ。「イチゴや那須和牛などの名産を頂きながら対局できることを楽しみに、全力でやっていきたい」と意気込んだ。

 一方、挑戦者の藤井竜王は初めて大田原の地に立った。あいさつでは武将で弓の名手と呼ばれた地元の名士を引き合いに出し、「那須与一ゆかりの地ということで、弓で扇を射るような集中力を見習って対局に臨みたい」と語った。

 セレモニーでは、大田原対局に協賛した「JAなすの」から、ブランドイチゴの「とちおとめ」「とちあいか」「スカイベリー」、那須和牛、「なすひかり」などの米、「白美人ねぎ」、「春香うど」などの農畜産品が対局者へ贈られた。

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