「おかえりモネ」東京編“朝岡”西島秀俊 一段と存在感!若手から刺激「実際に頼りに」朝ドラ受け再登場?

[ 2021年7月24日 08:15 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」で気象キャスター・朝岡を演じる西島秀俊(右)。東京編に入り、存在感を増している。内田役の清水尋也ら若手との共演に刺激(C)NHK
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 女優の清原果耶(19)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は今月19日から東京編に突入。主人公・百音を気象の道に導き、上司となった気象キャスター・朝岡役を演じる俳優・西島秀俊(50)が存在感をさらに増している。感動を呼んだ名台詞「何もできなかったと思っているのは、あなただけではありません」の舞台裏や東京編のポイントを西島に聞いた。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 西島は2016年前期「とと姉ちゃん」以来、5年ぶりの朝ドラ出演。今回演じるのは、東京の気象情報会社「Weather Experts」に所属する気象予報士・朝岡覚(さとる)役。東京のテレビ局「Jテレ」のニュース番組「あさキラッ」「ニュースナイトJ」の気象キャスターも務め、お茶の間の人気を誇る。漫画家・石ノ森章太郎の大ファンで、2014年5月、原画展を見に登米を訪れ、百音と“運命の出会い”を果たした。滞在中、能舞台の前に雨がやむと的中。百音に「気象予報は未来が分かる世界」と教えた。

 その後、百音が林間学校の小学生を山に引率した際、雷雨に襲われた百音と圭輔君(阿久津慶人)を東京から“リモート救出”。百音は「気象予報が命を守ることもある」と身をもって知り、気象予報士の試験本を手に取るきっかけをつくった。

 15年8月には、後輩の気象予報士・野坂(森田望智)と内田(清水尋也)のフィールドワークのため、2人を連れて登米の森林組合を再訪。前回、北上川の「移流霧(いりゅうぎり)」を目の当たりにし「あの日、私、何もできなかった…」と東日本大震災の記憶を吐露した百音に対し、朝岡も1年越しで思いを打ち明けた。

 震災の時、中村(平山祐介)は災害派遣の医師として従事。朝岡は救援ヘリ支援のための気象データが不足していたことから沿岸部を回り、観測器を設置。サヤカ(夏木マリ)とともに3人は、登米を拠点に救援活動を展開した。

 「未来は平等に、誰にも分かりませんよね。でも、気象は分かります。今、私たちの頭の上で起きている気象現象は数日前、南の海や北の大陸で起きた現象に必ず起因しますから。だから、それを分析すれば、未来に何が起きるかが分かります。つまり気象においては、危険を予測し、回避する時間が得られる。これが我々のリードタイムです。私たちが全力を尽くして提供するのは、大切なものを守る時間です。あと…いや…何もできなかったと思っているのは、あなただけではありません。私たちは、サヤカさんも、もしかしたら誰もが、自分は何もできなかったという思いを多少なりとも抱えています。でも、何もできなかったと思う人は、次はきっと何かできるようになりたいと強く思うでしょ。その思いが、私たちを動かすエンジンです」――。百音を突き動かす静かな、熱い言葉だった。

 この名台詞について、西島は「朝岡も実は心に傷を負っている人間なので、他人が持つ心の痛みに対しても非常に敏感。相手が言葉にしなくても感じ取り、寄り添う能力がある人なのではないかと思って役を作っています。(移流霧の第5話、上記名台詞の第33話)どちらも(チーフ演出の)一木(正恵)さんの(担当)回。とにかく演技が生きるように、カメラや照明の位置にもこだわってくださいます。移流霧のシーンは百音と朝岡が横に並んで霧を見るんですが、撮影の時も僕たちの前には何も邪魔するものがなく、本当にその風景を感じながら演じました。間や声の大きさも一切制約がなく、どちらの回も一木さんは『間は、いくらでも取って構いません』とおっしゃっていました」と振り返った。

 脚本の安達氏とは、「シロさん」こと几帳面な弁護士・筧史朗役を演じた「きのう何食べた?」でもタッグ。「安達さんの脚本で描かれる世界は決して平和ではなく、厳しいんです。ただ、その世界にいる人たちは善意を持って生きていて、それでも、うまくいかなかったり、すれ違ったり、ぶつかったりする。だからこそ、コミュニケーションが前進の道。そうすることで、厳しい世界から自分たちの温かさを守り続けていくので、やっぱり言葉が優しいんです。そして、本当に繊細に書かれている脚本。この一言が遠い先のシーンで効いていたりするので、不要に変えると、辻褄が合わなくなる。『あの時の会話は、ここにつながってくるんだ』と演じていて気づくこともたくさんあります」と全幅の信頼を置く。

 朝岡は百音を気象予報士の道へ導くメンター的存在の一方、石ノ森章太郎作品のグッズやコスプレに夢中になる無邪気さも。「東京編も、学生の頃の全く個人的なリベンジを果たしたいがために後輩の気象予報士たちを巻き込んだりして、後輩たちが『そんな理由なんですか』という一面もあったり。単なる立派な人ではないという意味では、東京編もあまり変わらないのかなという気もします」と朝岡の人間味を強調した。

 清原はもちろん、後輩の気象予報士・野坂碧役の森田望智(24)内田衛役の清水尋也(22)神野マリアンナ莉子役の今田美桜(24)ら若手との共演も刺激的。「みんなの演技を見ていて『いいな』と思う毎日です。本当に伸び伸びと、楽しそうに取り組んでいます。先日も、紙を渡すシーンがあったんですが、どのタイミングか迷っていて、(内田役の)清水君に『どう思う?』と聞いたら『このタイミングじゃないですか?』『それ、正解だね。ありがとう』と(笑)。実際に頼りになっています。みんな、本当に素敵です」と収録現場の様子を明かした。

 放送スタート直後には、演技以外でも話題をさらった。

 第2話(5月18日)直後の「あさイチ」(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”。博多大吉(50)が「西島さんが気象予報士というのは、まだ受け止められていません。映るたびに『ウソだ』と。『潜入捜査中かしら?』と。徐々に慣れていきたいと思います」、博多華丸(51)も「屈強なイメージがありますから」と笑いを誘った。SNS上にも同感の視聴者が続出。西島が警視庁公安部の倉木警部を演じたTBS「MOZU」になぞらえ、ハッシュタグ「#おかえりMOZU」も出現した。

 翌日、第3話(5月19日)直後の朝ドラ受け。大吉が「あれらしいですね。西島さんから連絡が来たらしいですね」と相方に水を向けると、華丸は「共通の知人を介して連絡が来まして…」「僕は潜入捜査官じゃないよ」(大吉)と明かし、スタジオに爆笑が巻き起こった。華丸は「でも、それを言うってことは、ますます潜入捜査官」と続け、笑いを増幅した。

 西島も「もう『あさイチ』はドラマとセットで拝見しているので。ちょうど華丸さんと仲がいいという友人がいたので『朝岡は潜入捜査官じゃないと伝えておいて』と冗談ぽく言ったら、まさか番組であんなことになるとは(笑)。もうあれこれ言わない方がいいのかなと思っていましたが、盛り上がったのなら、また機会があれば友人を介して。華丸さんと連絡先を交換すればいいんですけどね」と笑った。

 今月17日には「土曜スタジオパーク」(土曜後1・50)に生出演。NHK―BSのイメージキャラクター「ななみちゃん」が、西島が好きなEテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」(土曜前8・10)のポーズを「一緒にやってみない?」と無茶振り。「NHKのど自慢」(日曜後0・15)に出場したら「何を歌う?」の質問もあったが、タジタジになりながらも笑顔を振りまいた。

 今回のインタビューも実に柔和。朝岡がそこにいるようだった。

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