「麒麟がくる」佐々木蔵之介 秀吉役に重圧なし「個人的にご縁」本能寺の変へ「気が抜けない展開」
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残り3回となったNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)で、俳優の佐々木蔵之介(52)が主人公・明智光秀のライバル・羽柴秀吉役で存在感を示している。最終回(第44話、2月7日)で描かれる戦国最大のミステリーにして、今作最大のクライマックス「本能寺の変」(天正10年、1582年)のカギを握る1人。蔵之介に撮影の舞台裏を聞いた。
俳優の長谷川博己(43)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(75)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生を描く。
大河ドラマに秀吉が登場するのは19作目。65年「太閤記」&79年「黄金の日日」の緒形拳、96年「秀吉」&14年「軍師官兵衛」の竹中直人(64)らが演じてきたが、蔵之介は「大河ドラマで豊臣秀吉役というと身構えそうですが、実はプレッシャーは全くなかったです(笑)。僕なりの秀吉というより“『麒麟がくる』の秀吉”を演じようと思っていました。キャスト・スタッフ・池端(俊策)先生の脚本で、この作品の秀吉を育めたのかなと思っています」。23日、同局「土曜スタジオパーク」(土曜後1・50)に出演した際は「個人的には、申年生まれで、一番最初に読んだ日本の偉人の伝記が豊臣秀吉さん。あと、京都の実家が秀吉さんが作られた聚楽第の一角にあったので、何となくご縁は感じていました」と語った。
役作りについては「天性の明るさと人懐っこさ、信義の厚さを、主体に据えて演じていました。それが礎になければ、例えば“才気ある調略の名人”とはならず、ただのペテン師になってしまうからです。この『麒麟がくる』での藤吉郎は、大仰で普段から芝居がかっていて“この世は長い狂言”みたいな振る舞いです。猿芝居や悪知恵を働かせているように見える時もあったかもしれません。ただそれは、彼が生き抜くための、ひとつの手段だったと思うのです」
木下藤吉郎から羽柴秀吉への変化は「演じていて変化の予兆を感じたのは、織田(信長/染谷将太)の家臣になってからです。それまでのただただ立身出世を目指す快活で無邪気なサルから、明らかにステージが上がりました。池端先生の脚本にも、そのあたりから“ふと真顔になり”とか“ニッと笑い”というト書きが出てくるようになりました。それは役を造形していく中で、とてもヒントになりました。また、髭、も僕の中で大きいです。周りの武将はみんな早くに出世をして髭を生やし始めていたので、序盤からスタッフの方に『僕はいつから髭を付けられるんだ』と聞いてました(笑)」と明かした。
先週第41話(1月17日)は、天下一の名物と謳われる茶器「平蜘蛛」をめぐる秀吉の調略に関し、光秀が詰問。2人は緊迫の心理戦を展開した。
「第41回も物語のキーになるシーンと思っています。光秀と『平らかな世とは』という問答をするのですが、その問いに秀吉は『昔のわしのような貧乏人がおらぬ世だ』と返します。底辺から這い上がって来た秀吉に、光秀が何も言い返せないような返答でした。ただ、武士となった秀吉は後年、刀狩りをするなど、“昔のわし”などは上がって来れない体制にしようとしました」
2人の関係については「織田家臣の中で光秀が一番最初の城持ちになり、わしも!と目指すところはあったと思います。ただこの物語の秀吉は、武家出身の光秀と違い、幕府や朝廷も、使えるなら残しておくが、不要なら捨てる、といった思考です。光秀とは価値観が違い過ぎてライバルにはなり得ないのではと思っていました」と解釈。「長谷川さんも私も劇団の出身で、勝手に何かしら近いものを感じていました。光秀が長谷川さんだったからこそ、一緒に芝居をつくる幸せを味わうことができたと思っています」と共演を堪能した。
長い撮影の中でも「第23回(昨年9月13日)の、光秀と初めて対面するシーンは印象深いです。光秀、信長、秀吉の3人が初めてまみえる場面でもありました。この瞬間を、豊臣秀吉が日本の歴史に登場する起点にしようと、私なりに思いました。なので、どのように登場してあげようかと、いろいろ思い巡らした思い出深いシーンです」と振り返り「終盤は本能寺の変へ向けて、物語は抗えなく動いていきます。やはり、光秀の感情の流れを追いながら見るのがおもしろいと思います。そして誰が味方につき、誰が敵に回るのか?気が抜けない展開です。どうぞ、最後までお楽しみください」と展望。
「土スタ」でも「いよいよ本能寺の変、その音がヒタヒタと近づいて参りました。変というだけあって、もうガラリと変わるので、もう理屈では分からないです。もう見てください。人の情とか、いろいろなものが絡み合っていますので。おもしろいです」と身振り手振りを交え、アピールした。
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