羽生前人未到の全7冠独占から将棋新時代へ 令和は藤井が時代の覇権を握る!

[ 2020年7月17日 05:30 ]

藤井棋聖誕生 史上最年少タイトル獲得

会見で笑顔を見せる藤井聡太新棋聖(撮影・後藤 正志)
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 将棋の藤井聡太七段(17)が16日、大阪市の関西将棋会館で指された第91期棋聖戦5番勝負の第4局で渡辺明棋聖(36)を110手で破って3勝1敗とし、最年少の17歳11カ月で念願の初タイトルを獲得した。

 名人戦に続き新たなタイトル戦が次々に誕生した戦後、将棋界は大山康晴15世名人の覇権が続いた。64~66年には全5冠独占、タイトル戦19連続獲得という不滅の記録を樹立した。大山に代わり、70年代前半からは中原誠16世名人が台頭。名人戦9連覇を達成するなど、一時代を築いた。

 群雄割拠の時代を経て平成初期は谷川浩司九段と羽生善治九段の争いとなり、羽生が2冠、3冠と徐々にタイトルを増やしていく。6冠で迎えた95年王将戦は谷川から奪取に失敗するも、全て防衛して翌96年に再挑戦し、前人未到の全7冠独占を成し遂げた。その後も渡辺明2冠らと争いながら複数冠を維持し、17年に永世7冠を達成。平成を通して棋界の頂点に立ち続けた。

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