北川悦吏子氏「愛していると言ってくれ」“秘話”手話字幕に反対も「テレビドラマも捨てたもんじゃない」

[ 2020年5月31日 08:00 ]

脚本家の北川悦吏子氏(撮影・小笠原真紀)
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 過去ドラマの特別編放送が相次ぐ中、1995年7月期に放送され、社会現象を巻き起こしたTBS金曜ドラマ「愛していると言ってくれ」が、2020年特別版として本放送から25年ぶりに“復活”し、31日から4週連続でオンエアされる。いずれも日曜午後2時からの3時間枠(※一部地域を除く)。豊川悦司(58)常盤貴子(48)主演による恋愛ドラマの名作を生み出した“ラブストーリーの神様”脚本家の北川悦吏子氏(58)が“秘話”を明かした。

 「愛していると言ってくれ」(全12話)は95年(平7)7月7日~9月22日に金曜ドラマ枠(金曜午後10時)で放送。幼い頃に聴覚を失った後天性聴覚障害者の新進青年画家・榊晃次(豊川)と、アルバイトをしながら劇団に所属し演技の勉強を続けている女優の卵・水野紘子(常盤)による言葉を超えた純粋なラブストーリー。

 視聴率は全12話平均21・3%、最終回で番組最高となる28・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大ヒット。「DREAMS COME TRUE」による主題歌「LOVE LOVE LOVE」も約250万枚を売り上げ、この年のオリコンシングルランキング年間第1位となった。手話サークルへの入会者が爆発的に増えたきっかけを生んだと言われ、第33回ギャラクシー賞テレビ部門大賞も受賞した。

 ビートルズの「レット・イット・ビー」を聴きながらプロットを書いていたという北川氏は、ドリカム版「レット・イット・ビー」が聴きたいと依頼。「LOVE LOVE LOVE」が生まれた。

 最も苦労したのは「最初の企画を通すところ」と振り返る。

 「とにかく『手話で字幕を出す』というドラマは、その頃まだなかったと思います。テレビは映画と違い、人が集中して見るものではないから、手話で字幕を出すなんて、みんな見てくれのか?洗濯物を畳みながら、見られないじゃないか?などという反対があった気がします。でも、私はテレビドラマも集中して見ればいい、と思っています。洗濯物を畳む片手間に見るドラマでなくていいのではないか?映画みたいにじっくり見るドラマでいいのではないか?と思いました。それがヒットしたことは、何かの片手間ではなく、じっくり見られた証明で、そして、25年経ってもオンエアされるということは、時を超えて人の心に残ったということだと思います。ただ、その時、消費されるだけのもの、視聴率を取るためだけのものではない。テレビドラマも捨てたもんじゃないと思います」

 ◆「愛していると言ってくれ 2020年特別版」放送日時
 5月31日(日)午後2:00~5:00
 6月 7日(日)午後2:00~5:00
 6月14日(日)午後2:00~5:00
 6月21日(日)午後2:00~5:00

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