岡田晴恵教授 厚労省の方針転換に「個室で宿泊だとそこが盲点…看護師さんなどが巡回できる所を」

[ 2020年4月24日 13:43 ]

テレビ朝日の社屋
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 感染免疫学、公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授が24日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。加藤勝信厚生労働相が24日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症で自宅療養中の患者数を把握する考えを示したことに言及した。

 厚労省は今月2日、病床の逼迫による医療崩壊を避けるため、軽症や無症状感染者は宿泊施設やホテル、自宅での療養を検討するよう都道府県に通知。加藤氏は23日になってホテルや宿泊施設での療養を基本とすると方針転換した。埼玉県内の50代と70代の男性が自宅待機中に容体が悪化して死亡する事例が発生したことを受けての対応となった。

 岡田教授は「この方針転換なんですけど、可能かどうかってこと。同時期に出る患者さんをどれだけ抑えることができるかが問題になりますので、まずはそれを抑えるってことが大事になります。今、私たちがステイ・ホームって言われているわけですけど、これは同時期に患者さんが出ることを抑えるため」と指摘。そして「あと再三再四言うんですけど、個室じゃなくていいです。体育館でいいです。公民館でもいいです。そこに医療従事者を巡回という形で顔が見える形の、入院と自宅療養の間の施設をつくっていくってことが早急に必要だと思っています。個室で宿泊だとそこが盲点になる可能性がある。看護師さんなどが巡回できる所を、“これはまずいかな”っていう人をすぐにピックアップできる施設が大事かなって思います」と話した。

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2020年4月24日のニュース