東京MX番組、賞品ランボルギーニ届けず 優勝ホスト本紙に怒りの激白「地上波を使った詐欺」

[ 2020年1月18日 05:32 ]

番組から優勝者に贈られるとされた車(ユーチューブ「東京MXテレビ 欲望の塊公式チャンネル」から)

 東京MXテレビが昨年放送した、ホストがゲームで戦い優勝者に高級車が贈られるというバラエティー番組で、収録から1年が経過しても優勝賞品が渡されていないことが17日、分かった。被害を訴えている優勝者の男性ホスト(31)がスポニチ本紙に怒りの激白をした。

 男性は新宿区歌舞伎町のホストクラブ社長で「噂のりっくん」の源氏名で働いている。「欲望の塊」と題した番組出演を持ちかけられたのは2018年10月。ホスト専門誌を扱う会社の関係者から「150万円の出演料を払えば、地上波で3カ月で十数回の露出が見込める」と言われた。出演料は払うことになるが優勝者にはランボルギーニ社製のスーパーカーが手に入るという趣旨の説明が記された1枚の書類も見せられた。

 その後、男性は「東京MXで地上波放送だったので信用できると思った」と承諾。話を持ちかけた会社から届いた請求書に従って、指定の振り込み先に150万円を振り込んだ。領収書は届いたが、収入印紙が逆に貼ってあったことから送り返したところ、いまだに戻ってきていないという。

 同年12月から収録がスタート。20人の男性ホストが複数のゲームで2000万円相当のスーパーカー争奪戦を繰り広げ、見事に「噂のりっくん」が優勝。「実物が収録現場にあり、名義変更すると思っていた」が、そこにスーパーカーはなかった。所有しても管理費がかかることから、番組責任者と話して後日、換金して受け取る約束をした。

 だが、支払いは何度も先延ばしにされ、昨年11月末に責任者に電話で催促したところ「車を換金する人に任せて自分も確認できない」と返答された。これが責任者との最後の会話となった。

 男性は「これは地上波を使った詐欺。なぜこのような事態になったのか。なぜ責任者と連絡取れなくなったのか。局側や制作側には納得できる説明をしてほしい」と怒りをあらわにした。現在、弁護士に被害を相談し、制作側への法的措置を視野に入れている。

 東京MXによると、制作側は出演者からホストクラブの「宣伝費」として参加費を徴収していた。番組は昨年1~3月に放送。同局は枠を外部の番組制作会社に貸し出し、番組は外部の制作会社が作っていた。同局は本紙の取材に「車が優勝者に贈られていないことは把握している。番組は制作会社に任せており、事実関係を調査している」と話した。

 《「放送した局側に責任」》元毎日放送プロデューサーで、同志社女子大学メディア創造学科の影山貴彦教授(57)は今回の問題について「外部でつくっていたとしても、放送した以上は局側に責任がある」と指摘。番組の内容についても「参加者からお金を集めるやり方も公共の電波を利用した番組としては好ましくない」とした。

 ▽欲望の塊 東京MXテレビが昨年1月9日から3月27日までの計12回放送した30分(午前3時10分~)のバラエティー番組。ホスト20人が椅子取りゲーム、ババ抜き、ドッジボールなどで対決してポイントを争い、優勝者がランボルギーニ社製の超高級車を手にするという内容。高級車は排気量5000CCで2000万円相当とされていた。極楽とんぼの山本圭壱が復帰後初MCを務めた。

 ◆東京MXテレビ 正式名称は東京メトロポリタンテレビジョン。1993年4月30日に設立され95年11月1日に開局した東京都6番目の民放テレビ局。コールサイン「JOMX―DTV」から「東京MXテレビ」と呼ばれる。ふかわりょうがメイン司会で、マツコ・デラックスが月曜コメンテーターを務める夕方の帯番組「5時に夢中!」、夜の帯番組「バラいろダンディ」が人気。筆頭株主はエフエム東京で、東京都も出資。本社は東京都千代田区麹町。18年度の経常利益は14億9900万円。

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