八代英輝氏 国母被告の初公判に「実刑一歩手前の重い刑になると思う…供述のそこかしこから…」

[ 2020年1月9日 11:55 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(55)が9日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。米国から大麻約57グラムを密輸したとして、大麻取締法違反罪などに問われた元五輪代表のプロスノーボーダー、国母和宏被告(31)の初公判が8日東京地裁で開かれ、起訴内容を「間違いありません」と認めたことに言及した。

 国母被告は、14歳の時に大麻を始めたと明かし、幼いころから米国での生活が中心だったため、コミュニケーションの一つとして吸うようになったと説明。日本では20代前半で所持するようになったという。大麻の購入先については黙秘した。弁護人が、国母被告の功績を強調し「イチローのような国民栄誉賞級の人物」と絶賛し、五輪メダリストの海外のスノーボード仲間ら5人による嘆願書を提出、刑を軽くするよう求める場面もあった。裁判長が嘆願書の受け取りを却下し、「スノーボード界から失望とか叱責(しっせき)の声は届かないのか」と聞くと、国母被告は「届かない」と言い切った。検察側は「反省の態度は希薄で再犯の可能性は高い」として懲役3年を求刑し結審。判決は28日に言い渡される。

 八代氏は「懲役3年執行猶予5年という実刑一歩手前の重い刑になると思います」とし、「入手先を黙秘している点、供述のそこかしこから本当に反省しているのか、あるいは薬物断ちができるのかってところに疑問符が付くような発言が見てとれる」と指摘した。また、弁護人の「イチローのような国民栄誉賞級の人物」という発言には、「弁護人の戦略というのは人それぞれなんで一概には評価できないですけど、それとこれは別だろうってことを本人に理解させるところも必要なんじゃないかなって思います」と話した。

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2020年1月9日のニュース