落語家の桂伸乃介さん 急性骨髄性白血病のため死去 66歳

[ 2020年1月3日 15:05 ]

 落語家の桂伸乃介(かつら・しんのすけ 本名:伝川博 つたがわ・ひろし)さんが1日午前1時10分、急性骨髄性白血病のため都内の病院で亡くなった。66歳だった。3日、落語芸術協会が明らかにした。

 伸乃介さんは1953年(昭和28)生まれ、東京・渋谷区出身。70年に十代目桂文治に入門し「桂ひろ治」となる。76年に二ツ目へ昇進して「桂伸乃介」となり、86年、真打ちに昇進した。

 得意演目は「長短」「ろくろっ首」「千早ふる」「真田小僧」など。先代文治師匠の演目や滑稽噺を軽妙に演じ、その高座は寄席番組に欠かすことのできない存在だった。幼少の頃からピアノを始め、ギター、三味線など楽器演奏も得意とし、寄席興行における二人羽織で三味線を弾き、また噺家バンド「にゅうおいらんず」ではピアニストとしても活躍した。昨年12月14日、お江戸上野広小路亭での「千早ふる」が最後の演目となった。

 通夜は9日、葬儀告別式は10日に堀ノ内斎場(東京・杉並区)で執り行われる。

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2020年1月3日のニュース