吉弥・春蝶・かい枝で三人会 11月急逝の同期・三金さん偲ぶ「彼の分まで、という気でいる」

[ 2019年12月12日 14:55 ]

神戸・新開地の「喜楽館」で開催する「桂吉弥・桂春蝶・桂かい枝 特選三人会3DAYS in 喜楽館」の制作発表会見に出席した(左から)桂かい枝、桂春蝶、桂吉弥
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 入門25周年を記念した「桂吉弥・桂春蝶・桂かい枝 特選三人会 3DAYS in 喜楽館」の制作発表会見が12日、「神戸新開地・喜楽館」(神戸市兵庫区)で開かれた。11月9日に48歳で急逝した同期の桂三金(本名・奥野武志)さんについて、桂春蝶(44)は「三金君が亡くなって同期の結束がさらに固まった。彼の分まで、という気でいる。ますますいい会ができると思います」と語った。

 1994年(平6)に上方落語の世界に入門した同期の春蝶、桂吉弥(48)、桂かい枝(50)の3人。これまでも「くしかつの会」として東京、大阪で三人会を開いてきたが、今回は3日連続での三人会。日替わりでそれぞれが大ネタを披露する。吉弥は「ホース演芸場」「茶の湯」「くしゃみ講釈」、春蝶は「たちぎれ」「中村仲蔵」「妾馬」、かい枝は「寝床」「子は鎹」「どうらんの幸助」の3題。「自分をアピールできるネタを選択した。順番はくじ引きで決めます。トリとか中トリとか関係なく」と春蝶が当日の出演順について話した。

 3人を含む入門同期で「上方落語界を引っ張っていかなければ」との思いが強い。先月4日からの1週間「落語家25周年記念ウイーク」を開催するなど、94年入門組はライバルとして、仲間として切磋琢磨(せっさたくま)してきた。「いつも企画とか会計を三金君がやってくれました」と吉弥が説明したように、裏方、まとめ役を進んで引き受けていたのが亡き三金さんだった。記念の会開催期間中の9日に急死。「繁昌亭で最後に撮った写真も、三金君はステテコ姿でまんじゅうを食べていた」とかい枝が故人を偲(しの)んだ。

 今回はかい枝が「神戸の喜楽館を盛り上げたい。知名度を上げたい」と開催を発案。人気の「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)は固定客もつき、中堅、若手の噺家が落語会を開くのは、年功序列もある落語の世界では難しい状況だ。一方、昨年7月開館の「神戸新開地・喜楽館」は“夜席”が1カ月に15日程度で、半分も空いている状況。「夜席も充実させたい」と春蝶もひと役買って出る構えだ。

 個性派の多い94年組はそれぞれ落語以外にもテレビ、ラジオなど多方面で忙しくしている。「野球界でいうと松坂世代というのがありますが、松坂は吉弥です。我々は吉弥世代かな」と春蝶。「松坂はよかったけど、アカンようになってきたんで」と続けて笑わせ、「かい枝君はソフトバンクの和田やん。ボクは阪神の藤川球児と思ってます。最後の最後、笑ってるような存在になりたい」とニヤリ。「同期のサクラを見る会、と思っていただければ」と春蝶が振ると「協会費でお客さんを呼んで」とかい枝。「ただちにお客さんのリストをシュレッダーにかけます」と春蝶が日本政府の「サクラを見る会」を笑いに変えて締めくくった。

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