今井翼 復帰へ 親交深い愛之助と歌舞伎で共演

[ 2019年11月26日 05:30 ]

歌舞伎で復帰することが決まった今井翼
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 元タッキー&翼の今井翼(38)が、片岡愛之助(47)主演のシスティーナ歌舞伎「NOBUNAGA」(来年2月13~16日、徳島県鳴門市、大塚国際美術館システィーナ・ホール)に出演することが25日、発表された。メニエール病のため休養していた今井にとっては復帰の舞台。「順調に体調も回復しており、公演に向けてさらに万全を期して準備をしてまいりたいと思っております」とコメントを寄せた。

 今井は14年にメニエール病を発症。いったん快方に向かったが、18年3月に再発し無期限の活動休止を発表。同年9月にタッキー&翼を解散、ジャニーズ事務所を退所し、大みそかのカウントダウンライブ以降は治療に専念してきた。

 今月7日にインスタグラムを開設し「元気です。長い間ご心配をおかけしました」などと報告。そして今回、「ご飯にも行くし、LINEや電話もする」ほど親交の深い愛之助と共演の「NOBUNAGA」で復活を果たすことになった。大手芸能事務所には所属せず、フリーで活動するという。

 歌舞伎には、愛之助も出演した14年の大阪松竹座「GOEMON 石川五右衛門」で初挑戦。愛之助は、今回の出演が決まった後も食事をしたそうで「肩肘張らずに、楽しみながらつくっていこうと言いました。顔色も良く、元気でしたよ」と明かした。

 さらに「吸収能力が高いし、成長の度合いが速い。役のとらえ方も、歌舞伎の物差しでは考えられないような質問がくるので新鮮」と共演を心待ちにしている様子。今井も「新しい作品づくりに参加させていただけることが、とても光栄で楽しみであると同時に、新たな時間を迎えられることに身の引き締まる思い」と決意をにじませている。

 ▽メニエール病 内リンパ水腫とも呼ばれ、内耳にある平衡感覚をつかさどる三半規管や、聴力に関する蝸牛(かぎゅう)に流れるリンパ液の量が増えることによって発症。主な症状はグルグル回るような回転性のめまい、難聴、耳鳴りで、吐き気や頭痛を伴うこともある。めまいが10分~数時間と長く続くことも特徴。詳しい原因は解明されていないが、ストレスや睡眠不足、過労などが考えられている。30~40代の発症が多い。

 《和と洋の不思議な空間》今年で10回目を迎えるシスティーナ歌舞伎は、和と洋のコラボレーションの新作歌舞伎をコンセプトに、天井画と壁画に囲まれた空間で上演されるのが特徴。8回連続出演の愛之助は「不思議な空間だからこそ、思い切った試みができる。芝居を探求する場としてありがたい」と話す。「NOBUNAGA」は、信長が世界に目を向けていた視点で描く物語。だが、信長とその影武者の“2役”を演じることはこの日初めて聞かされ、「毎回が勉強です」と苦笑いだった。

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