藤山直美が告白した“若き日の過ち” あの名優を出待ち「学校から呼び出された」

[ 2019年9月3日 18:49 ]

京都市内で開かれた京都南座公演「喜劇 道頓堀ものがたり」の製作発表会見に出席した(前列左から)三林京子、林与一、藤山直美、喜多村緑郎、河合雪之丞(後列左から)春本由香、鈴木杏樹、石倉三郎、松村雄基
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 女優・藤山直美(60)が3日、京都市内で京都南座での主演舞台「喜劇 道頓堀ものがたり」(10月12日から11月5日)の製作発表を行った。

 “芝居街”として栄えた大阪・道頓堀を舞台に、芝居と街を愛する人々の姿を描いた人情物語。2000年の大阪を皮切りに東京、名古屋、福岡で上演されており、京都ではこれが初。藤山にとって南座の出演は5年ぶりで、17年3月に乳がん摘出手術を受け、昨年10月に舞台復帰してからはもちろん初めて。

 同劇場の前々回の改修工事(1929年)が、上方喜劇界を代表する喜劇役者だった亡父・藤山寛美さんの生年。前回の改修工事の年(91年)に亡くなった。さらに、両親が出会ったのも同劇場といい、「不思議なご縁がある」と話す藤山。

 ただ「(寛美さんから)“見えへんものが動く小屋。心して立たんとアカン”とよく言っていたのを思い出した」とも。昨年11月の新装以降、まだ足を踏み入れていないが「松竹発祥の地で(歌舞伎の顔見世興行の時に)まねきが上がる小屋。いつも怖い。生半可な気持ちでは立ってはいけないと言われている気がする」と、これから始まる稽古へ向けて気を引き締めた。

 一方で会見自体を喜劇にしてしまう場面も。「(先代の市川)猿之助さんの出待ちをして学校から呼び出されたこともあるんです。猿之助さんのポスターを盗んだのも南座公演のもので今でも持ってます」と若き日の“過ち”をいたずらっぽく告白し、共演者と報道陣を爆笑させた。

 5月初めに舞台「笑う門には福来たる~女興行師 吉本せい~」の初日を前にした会見では体調、体力両面で「100%じゃない」と語っていたが同月に大阪、7月に東京で1カ月公演を完遂。「私も還暦。老化もある。5、6月ごろは75%やったと思います。ちょっとずつ、80とか90%ぐらいになればいい。でも無理せんようにします」と話していた。

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2019年9月3日のニュース