寅さんの少年時代をドラマ化 井上真央主演で育ての母役

[ 2019年7月17日 06:00 ]

「少年寅次郎」の主演を務める井上
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 国民的映画「男はつらいよ」シリーズでおなじみの“寅さん”こと車寅次郎の少年時代をNHKでドラマ化することが決定した。16日、同局が発表した。タイトルは「少年寅次郎」で、寅次郎の生みの親である映画監督の山田洋次氏(87)の小説「悪童(わるがき) 小説寅次郎の告白」が原作。主演は女優の井上真央(32)が務め、育ての母・車光子役を演じる。

 シリーズ第1作の公開から50年を迎え、22年ぶりに50作目となる新作映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」の公開も12月27日に控えている。映画では後藤久美子(45)が23年ぶりに女優復帰。同作が10月28日に開幕する第32回東京国際映画祭のオープニング作品に決定するなど、今年は“寅さんイヤー”だ。ドラマの脚本は、井上が主演したNHK連続テレビ小説「おひさま」(11年)などを手掛けた岡田惠和氏(60)が務める。少年時代の寅次郎の目を通して、時代を生き抜いた大人たちの世界を描ききる。

 山田氏は「映画では描かれていない寅さんの出生の秘密から子供時代、人間の形成において大切な思春期を描いたエピソードゼロとでも言うべきお話です」とコメント。岡田氏も「(原作を読んで)幼少期の、そして少年の寅ちゃんをテレビドラマで見たいなぁ、そして書いてみたいなぁと思いました。夢が実現できて今はただただ幸せです」と大役に感無量だ。

 共演は毎熊克哉(32)、泉澤祐希(26)、岸井ゆきの(27)、石丸幹二(53)ら。クランクインは今月下旬を予定している。総合で10月19日にスタートし、毎週土曜日の午後9時から全5回の放送となる。 

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