ジャニーさん 舞台演出でも手腕、作り続けた世界に通じるショー

[ 2019年7月10日 05:30 ]

ギネスブック2012年版に掲載されたジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長の写真。「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」「最も多くのNo.1シングルをプロデュースした人物」の2部門で認定された
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 SMAPや嵐など、数多くのトップアイドルを生み出したジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(本名喜多川擴=きたがわ・ひろむ)が9日午後4時47分、解離性脳動脈瘤(りゅう)破裂によるくも膜下出血のため、都内の病院で死去した。87歳。米ロサンゼルス出身。6月18日に体調不良を訴え救急搬送され病院に入院していた。

 舞台やコンサートの演出も手掛けたジャニーさん。スピーディーな舞台転換のほか、フライングやアクロバットなどの派手なパフォーマンスを好んだ。太鼓や立ち回りなど、和のテイストを取り入れた演出も多用。ブロードウェーやラスベガスに何度も足を運び、最新のショーを見て演出をすぐに取り入れた。歌やダンス、アクションなどで、世界に通じるショーを作り続けた。

 演劇の殿堂といわれる東京・帝国劇場で初めて上演されたジャニーさん作品は、堂本光一(40)主演の「SHOCK」シリーズ。2000年11月に初演された。昨年は「SHOCK」のほか、Kis―My―Ft2の玉森裕太(29)主演「ドリームボーイズ」、King&Prince主演「ジャニーズ King&Prince アイランド」も上演された。3公演で計3カ月。帝劇の1年の4分の1をジャニーズが埋めた。

 ほかにも現在はジャニーズアイランド社長の滝沢秀明氏(37)が主演した「滝沢歌舞伎」、少年隊主演「PLAYZONE」、歴代のグループが主演した「少年たち」などを生み出した。

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2019年7月10日のニュース