仲邑菫初段、AIに悔しい敗戦…「相手?強かった」とひと言

[ 2019年7月10日 19:03 ]

囲碁AI「GLOBIS-AQZ」に敗れた囲碁・仲邑菫初段(左)とAIソフト開発者の山口祐氏
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 囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が10日、大阪市内で囲碁AI「GLOBIS―AQZ」と対戦。黒番213手中押しで囲碁AI「GLOBIS―AQZ」が勝利した。仲邑初段は8日に、田中智恵子四段(67)との公式戦2戦目で初勝利。10歳4カ月での史上最年少勝利記録を大幅に更新したが、AIには敗れた。

 序盤から囲碁AIが主導権を握った。中盤で仲邑初段が盛り返したが「評価値として徐々に形成はよくなっていった」とAI開発者の1人である山口祐氏(32)。後半に差し掛かり「上辺のところでコンピューターが得意ではないピンポイントで打たれたのはさすが。強さを感じました」と山口氏も史上最年少プロの潜在能力を感じとった。

 敗れた仲邑初段は母・美幸さん(39)によれば昨秋頃からAIを使うようになったそうだ。この日は対局中から何度も唇を噛む仕草を見せ、敗戦後は悔しそうな顔でニコリともせず。「相手?強かった」とひと言だけ発し、「最初から最後まで?」の問いかけに頷いただけで会見を終えた。

 仲邑初段の相手となった「GLOBIS―AQZ」の「強化学習1日目」バージョンは日本棋院、日本棋院理事も務める堀義人代表(57)のグロービス、昨年の第2回世界電脳囲碁オープン戦で世界2位となった囲碁AI「AQ」の開発者・山口氏、囲碁AI「Raynz」のトリプルアイズの4者による共同プロジェクトで開発するAIソフト。世界で通用する若手の日本棋士育成が目標だ。過去の棋譜などは使わず、2月からプログラムを開発。強化学習1日7時間で50万局をこなして、データを蓄積した。「レベルは仲邑初段と五分五分でしょうか。プロと対戦して腕試し。人間と対局してAIが深層学習します」と山口氏は対戦前に説明。対局後は「途中でコンピューターが止まらなくてよかった。仲邑初段は考え方が非常にしっかりしている。小さい頃は早打ちだったりするのに、序盤から時間を使っていた」と語った。

 19日に東京で、囲碁AI「GLOBIS―AQZ」の5日間データを蓄積した「強化学習5日目」バージョンと、グランドチャンピオン戦2018年度優勝棋士の芝野虎丸七段(19)が対戦する。「強化学習5日(バージョン)なら超人間級になってると思います」と山口氏。この囲碁AIは8月に中国・山東省で開催される「2019 中信証券杯 第3回世界電脳囲碁オープン戦」での優勝を目指す。もちろん、今年4月に新設された英才特別採用推薦棋士第1号の仲邑初段ら若手棋士たちが、世界トップレベルで戦う力をつけるのに役立てるためだ。

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