海老蔵の長女、麗禾ちゃん 8月に日本舞踊「市川ぼたん」襲名を発表「頑張ります」

[ 2019年5月12日 11:00 ]

「『市川會』三代襲名披露」製作発表会見に登場した市川海老蔵(右)と堀越麗禾ちゃん
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)の長女、堀越麗禾(れいか)ちゃん(7)が日本舞踊の「四代目市川ぼたん」を襲名し、8月に初舞台を踏むことが12日、都内のホテルで行われた会見で発表された。襲名披露公演は市川流「『市川會』三代襲名披露」(8月3~12日、渋谷・Bunkamuraシアターコクーン)となる。

 父・海老蔵が温かく見守る中、麗禾ちゃんは「この度、市川ぼたんの名跡を相続します。よろしくお願いいたします」としっかりとあいさつ。「頑張ります」と意気込みを語った。

 海老蔵は今回の三代襲名は2018年3月にはすでに決まっていたことを明かしつつ、「市川流はまだまだ大きな舞踊ではないが、10日間12回も襲名披露公演できるのは先祖の方に感謝しないといけない。市川流を知っていただく機会になれば」と話した。自身も来年5月に十三代目市川團十郎白猿襲名を控えるが、「自分は三代襲名はできなかった。基本的には自分の襲名よりもこちらの襲名のほうが嬉しい。父にとりましても麻央にとりましても嬉しいこと」と顔をほころばせた。

 麗禾ちゃんは「(稽古は)してます。楽しいです」と笑顔。海老蔵は恥ずかしそうに話をする麗禾ちゃんを「恥ずかしいね」とフォローしつつ、「楽しく少しでもボチボチ本格的にいこうかなと。今は楽しいと言ってもらえるので親としても一安心かな」とほほ笑んだ。

 麗禾ちゃんが報道陣からの「師匠はどなたになる?」との質問に答えられない際には、すかさず海老蔵が「ちょっと緊張してますね。いろんな方に習ってます。結構な量のお稽古をしています」と助け船。「嫌だな思うことは?」との問いには「ないです」と即答。「(学校も稽古も)どっちも好き」という麗禾ちゃん。「(緊張は)しません」とキッパリと答え、大物ぶりを垣間見せる瞬間も。目標については「秘密」としつつも、海老蔵が「市川ぼたんとして父・私の団十郎公演の襲名披露に出たいというのが1つの目標だそうです」と大きな目標を補足した。

 日本舞踊市川流の三代襲名披露記念公演で、十二代目市川團十郎の妹で現在、市川流総代を務める市川紅梅が初代市川壽紅を、若手舞踊家として注目を集める海老蔵の妹、市川ぼたんが四代目市川翠扇をそれぞれ襲名。それとともに、麗禾ちゃんが四代目市川ぼたんを名乗り、初舞台を踏むことになる。公演には、海老蔵、来年5月に八代目市川新之助の襲名が決まっている海老蔵の長男、堀越勸玄(かんげん)くん(6)も出演する。

 演目は長唄「寿式三番叟」、能楽舞囃子「高砂」、「口上」、清元「玉兎」、長唄「羽根の禿」、長唄「京鹿子娘道成寺」を上演する。

 麗華ちゃんは海老蔵と17年に死去した小林麻央さん(享年34)との間に2011年7月に誕生。2014年3月古典への誘い八千代座公演「芝居前三升麗賑」にて初お披露目。2018年1月「日本むかし話」、2019年「牡丹花十一代」で新橋演舞場での初春花形歌舞伎など歌舞伎の舞台にも立っている。

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