山田邦子独立へ、事務所に不信感 芸歴40周年の公演で溝

[ 2019年5月11日 05:30 ]

事務所トラブルについてスポニチ本紙直撃取材に語った山田邦子
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 タレントの山田邦子(58)が39年間所属する「太田プロダクション」と独立を視野に話し合いを進めていることが10日分かった。事務所に対する不信感が原因とみられる。

 この日生出演したニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」の放送後、スポニチ本紙の直撃取材に「(独立については)もめてる。話し合い中です」と明かした。山田に近い関係者によると、「最近は事務所からのバックアップが少ない」と周囲にこぼすこともあったという。

 22日からは東京・紀伊国屋サザンシアターで40周年を記念した舞台「山田邦子の門」が開幕する。山田は「新しい令和の年ということで自分も何か心機一転やりたいです」と発言。「まだまだ(これから)です」とピースサインをしながらラジオ局を後にした。

 事務所との関係性が浮き彫りとなったのは、先月27、28日に芸歴40周年を記念して東京・歌舞伎座で開催された「長唄杵勝会」。「杵屋勝之邦」を襲名する特別な公演だったが、対応の悪さに怒り心頭のようで自身のブログで「太田プロダクションの事務所スタッフには誰ひとりも観(み)てもらえなかったことがとても残念でした。この事は新しい令和の年に向けいろいろ整理が付く、出来事にもなりました。残念です」とつづった。今後について事務所側は「40周年の舞台も含めフォローしていきます」と強調。独立には「そのような話は聞いておりません」とした。

 本人と事務所の間にある埋まりそうにない溝。テレビ局関係者からは「事務所の前社長が引退したことで世代交代した。事務所の宿命ですけど若手も育てなければならない。その分、山田さんへのフォローが減ったことが影響しているのでは」という声も上がった。

 山田は1980年代にフジテレビ「オレたちひょうきん族」などで大ブレーク。関係者は「女芸人の第一人者。彼女がいないと今の女芸人の盛り上がりはない」と指摘。女性芸人としてのポジションを築き上げ、お茶の間では親しまれた存在だ。当時はツービート、片岡鶴太郎(64)らとともに“お笑い王国”として事務所をもり立てた功労者の一人。今後の行方に注目が集まる。

 ◆山田 邦子(やまだ・くにこ)1960年(昭35)6月13日生まれ、東京都荒川区出身の58歳。短大在学中からテレビの素人コーナーに参加し、バスガイドのモノマネが人気となって芸能界入り。「オレたちひょうきん族」「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」などバラエティーで活躍した。1メートル68、血液型B。

 ▽太田プロダクション 1963年設立。60年代には「てんぷくトリオ」や「ナンセンストリオ」がコントブームの中心で活躍。80年代には山田やツービート、片岡鶴太郎らが在籍。ビートたけし(72)は88年に退社。90年代はダチョウ倶楽部、松村邦洋(51)らがバラエティーで活躍。現在は有吉弘行(44)、HKT48を卒業した指原莉乃(26)らが所属している。

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