さんま「“弱ってるとこ見せたない”と帰らされた」 師匠が愛した舞台で見舞い話を笑いに変え追悼

[ 2019年2月24日 05:30 ]

こけら落とし公演に出演した明石家さんま(右)と岡村隆史 (C)ABCテレビ/吉本興業
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 上方落語界最長老の笑福亭松之助さんが老衰のため93歳で亡くなってから一夜明けた23日、弟子の明石家さんま(63)が大阪市内にオープンしたホールのこけら落とし公演「さんま・岡村の花の駐在さん」に出演した。

 師匠を失った悲しみを背負って舞台に立ったさんまは、オープニングで「私もいろいろありましたけど、こけら落としを迎えまして…」と複雑な心境を吐露。相棒役を務めるナインティナインの岡村隆史(48)も「まさか、ということで」と気遣った。

 「花の駐在さん」は1976年から86年までテレビ放送された人気コメディー舞台。81年まで主演した桂文枝(75)が登場すると、さんまは3カ月前に文枝から「もうあかんで、すぐ会いに行け」と連絡を受けたことを明かした。ただ、見舞いに行ったものの「すっごい元気」だったといい、師匠から「オマエに弱ってるとこ見せたないねん!」と怒られ、帰らされたというエピソードを笑いを交えて披露した。

 その後も、月亭八方(71)ら番組ゆかりのゲストに加え、西川きよし(72)ら次々登場する豪華ゲストと掛け合い。倒れ込んで「師匠、すぐにおそばに行きます」と、天を仰ぐパフォーマンスも見せた。舞台を何より大事にした師匠の思いに応えるような、予定時間を45分も上回る3時間15分の大熱演。最後は文枝に「よく頑張ったね」とねぎらわれた。

 ≪通夜に文枝、きよしら≫○…兵庫県西宮市内の会館では通夜が営まれ、喪主で長男の明石家のんき(51)ら親族や吉本興業関係者が参列。密葬のため、のんきらは取材対応しなかった。公演を終えた桂文枝と西川きよしも駆けつけた。

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