西野カナ 活動休止ラスト唱「みんなまたね」 「カナやん」コールに涙

[ 2019年2月4日 05:30 ]

最後に笑顔でファンとお別れする西野カナ
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 歌手の西野カナ(29)が3日、デビュー10周年記念イヤーを締めくくるコンサートを横浜アリーナで開催し、音楽活動を休止した。全22曲を歌い尽くし「みんなと会えるのを楽しみに励みにいろんなことに挑戦していきたい」と抱負。愛称の「カナやん」コールに包まれながら「またね」とお別れした。

 ♪好きだよ、大好きだよ…と、22曲目の「Best Friend」を歌い終えると、一気に涙があふれた。両手で顔を覆い、身をかがめた。満場の「カナやん」コールに包まれ、いよいよ別れの時だ。

 「この10年はほんまに、みんながいてくれたからできたことばっかり。みんなに出会えたから今ここにいると思っています。出会いに感謝しています」

 デビュー10周年イヤーを締めくくる横浜アリーナ3日間連続コンサート。最終日のこの日は本人にサプライズで、最後の最後に08年のデビュー以来の活動を振り返る特別映像が流れた。「作ってくれたの?」と感激する西野に、観客1万4000人の「待ってるよ」という大歓声が浴びせられた。

 10年間を突っ走り、充電やリフレッシュが目的の活動休止。悲壮感はなく「みんなに会えるのを励みに楽しみにいろんなことに挑戦していきたい。みんなまた笑顔で会いましょう」と、明るく再会を約束した。

 自身初のセンターステージで“ラスト”を飾った。会場の中央に円形のステージを構え、観客に「360度、全てを見てもらおう」と企画。先月8日、突然の休止発表で与えた衝撃は大きく、公演は47都道府県のほか、台湾、香港の映画館でも生中継されるなど、海外でも注目された。

 冒頭で「このライブの後からお休みさせていただくことになったので、とにかくみんなと一つになって最高の思い出をつくりたい」と宣言。「会いたくて 会いたくて」や「トリセツ」「Darling」など、ヒット曲を中心に全22曲を披露した。

 NHK紅白歌合戦に9年連続で出場し、16年には日本レコ―ド大賞を受賞した平成の歌姫。最後は「みんな、またねー」と元気に手を振ってステージを去った。

 【西野カナの歩み】

 ▽2005年 オーディションで4万人の中から見いだされる

 ▽08年2月20日 シングル「I」でメジャーデビュー

 ▽10年12月31日 NHK紅白歌合戦に初出場

 ▽11年7〜9月 初の全国ホールツアーを開催

 ▽16年12月30日 代表曲「あなたの好きなところ」で日本レコード大賞を受賞

 ▽17年 初の単独ドーム公演。京セラドーム2公演、東京ドーム2公演を開催

 ▽19年1月8日 公式サイトで無期限活動休止を発表

 ▽17年 初の単独ドーム公演。京セラドーム2公演、東京ドーム2公演を開催

 ▽19年1月8日 公式サイトで無期限活動休止を発表

 《「周年」区切りの引退休止目立つ》最近は「周年」を機に活動を区切るアーティストが目立つ。

 嵐は昨年11月にデビュー20周年イヤーに突入したタイミング。安室奈美恵さん(41)は昨年9月、デビュー25周年イヤーを終えて引退した。

 音楽関係者は「周年に紅白歌合戦に出場する歌手が増えているように、音楽界全体に周年を重視する流れができている」と指摘。「アーティストとしては“ここまでは頑張ろう”とやってきて、燃え尽き症候群のような状態になるのかも」としている。

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