藤井聡太七段 2018年を5連勝で締める 棋王戦ブロック別予選の初戦で快勝

[ 2018年12月28日 17:25 ]

大阪市内の関西将棋会館で行われている棋王戦ブロック別予選。村田顕弘六段を破った藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が28日、大阪市内の関西将棋会館で指された棋王戦ブロック別予選の初戦で村田顕弘六段(32)に84手で勝利。前年と同じく注目を浴び続けた2018年を5連勝で締めた。

 「ほっとはしているものの、決して満足はしていません」。終局後、報道陣の問いかけでこの1年を振り返る時の表情には、そんな言葉が浮かんでいるように感じられた。

 1月にはまだ中学生で四段だったのに、2月以降あっという間に七段まで昇段し、高校生となって生活も変化。そんな境遇でも、最年少・最速・最高勝率で通算100勝にも到達するなど、史上最多29連勝で列島を沸かせた昨年にも負けない成績を残した。国民栄誉賞を受賞し、前人未踏のタイトル通算100期に挑んだ羽生善治九段(48)らトップ棋士とともに、棋界の話題の中心であり続ける大活躍だった。

 朝日杯将棋オープン戦、新人王戦という一般棋戦を2つも制した。それにもかかわらず、「大きな収穫だった。一方で、自分の至らない部分も認識させられた将棋も何局かあった」と反省。その上で来年について「そういった部分を克服していける1年になれば」。現状に満足せず、厳しく自らを律し、さらなる成長を誓うところに意識の高さが窺える。

 その背景にあるのはこの1年、目指しながらも届かなかった、悲願のタイトル挑戦、獲得があるのは間違いない。この日も「もちろん目指すというのはあるんですが、今年の対局で課題がまだ多いと思った。一歩一歩、近づけるように頑張りたい」と発言は控えめ。8つあるタイトル戦の一つで、前期は師匠の杉本昌隆七段(50)との公式戦初対局でも話題となった、大阪王将杯王将戦の予選組み合わせがこの日発表されたことについても聞かれたが「まだ1次予選も突破できていないので、まずは2次予選を目指したい」と述べるに止めた。

 昨年、4冠を達成した記録部門(28日現在)では、今年度も勝率(10月に昇段したばかりの新四段を除く)では首位の及川拓馬六段(31)に2分差で2位の0・842と肉薄し、勝数でも2位タイにつけている。来月8日からは現在7勝0敗で、連続昇級を十分狙える順位戦C級1組の対局があり、連覇を目指す朝日杯の本戦トーナメントの初戦も同20日に控える。

 来年も新年早々、目が離せそうにないが、本人の目指すところはあくまでタイトル。正月休みは「例年通り、少しゆっくりします」といい、つかの間の休息で心身の疲労を癒やす計画。それが終われば、タイトル挑戦・獲得の最年少記録(挑戦が17歳10カ月、獲得が18歳6カ月=いずれも保持者は屋敷伸之九段)更新に向けた藤井の戦いがまた、すぐに始まる。

 今年度成績は32勝6敗、通算成績は103勝18敗。

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