「普通のおじさんに戻りたい」ピーター“卒業宣言”の真相を明かす

[ 2018年10月25日 14:41 ]

「ピーター」こと池畑慎之介
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 今年芸能生活50年を迎えたタレント・ピーター(66)が25日、NHK「ごごナマ」(月〜金曜後1・00)に出演し「ピーター」という芸名での活動を今年いっぱいで“卒業”する真意を語った。

 上方舞の家元で人間国宝の父・吉村雄輝氏の指導の下、3歳から日本舞踊を徹底的に習った。しかし「敷かれているレールの上を走るのが嫌だった」と反発。離婚して女手一つで料理屋を営んでいた母を喜ばそうと、勉強を頑張り名門・鹿児島ラサールに入学したが、またも「東大へのレールが敷かれたところを走りたくなかった」と家出。東京に出て、ゴーゴークラブのゴーゴーボーイとして踊っているところをスカウトされて芸能界に入った。

 走り続けた50年。「ピーターという着ぐるみを脱ぎたかった。自分を見つける時間がほしかった。普通のおじさんに戻りたかった」というのが“卒業宣言”の理由。来年1年は「休養、充電期間にあてたい」という。「終活ではありませんが、歳をとってくると自分の背負っているものが重くなって動きがとれなくなる」。豪華な衣装を処分し、4軒所有していた家も2軒に断捨離した。

 来年休養することを発表すると、周囲からは「ご病気だったんですか?入院されるんですか?」と心配されたが「そんなこと全くありません」と一蹴。充電して戻ってきた「池畑慎之介」がどれだけパワフルになっているか楽しみだ。

 ▼ピーター 1952年8月8日、大阪生まれ。69年、ATG映画「薔薇の葬列」で映画デビューを果たすとともに「夜と朝のあいだに」で歌手としてもスタート。その年の「日本レコード大賞」新人賞を受賞。85年、映画「乱」に重要な役で出演し俳優としての地位も確立する。その他ドラマ、バラエティーなど幅広く活動する。今年5月に「ピーター」の名前をやめ、今後は本名の「池畑慎之介」で統一することを発表した。

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