テレ東社長 番組での名画間違い問題を陳謝 池上氏にも謝罪

[ 2018年10月25日 15:55 ]

 テレビ東京の小孫茂社長(66)が25日、東京・六本木の同局で定例会見を行い、21日放送の「池上彰の現代史を歩く」(後7・54〜同9・54)で、ドラクロワの絵画「民衆を導く自由の女神」の本物と間違って加工画像を紹介した問題で謝罪した。

 小孫社長は「一言、大変残念でございます。報道、メディアに携わる人間として、真実、事実をとことん確認して、間違いをなくす。とりわけテレビ東京におきましては、かねて、いろいろな形でテレビ東京の評判が良くなった時に、かなり何度も何度も申し上げた。『事実でないことをもらず、飾らず、おごらない』という3つを言っていた、その原点が間違えないということ。それを極力なくすことが信頼につながると信念として思ってる。ある意味、原点。それだけに、今回の件は非常に恥ずかしいし、視聴者の皆さんには申し訳ありませんと言うしか無い。本当に申し訳ございません」と陳謝した。

 さらに、池上氏に対しては「事実が分かった瞬間に、報道局長を通じて説明を申し上げて、お詫びをした」とし、「報道局長に対しては、私から厳重に指導をいたしました。再発防止の対策を考えるように指導したばかりです」と続けた。

 問題の経緯については、長田隆編成局長は「単純なミス」と説明。「チェック体制を強化していきたい」とした。

 同局は番組の公式サイトで「10月21日(日)19時54分〜21時54分に放送した『池上彰の現代史を歩く』で取り上げたドラクロワ作の絵画「民衆を導く自由の女神」は加工された画像であり、誤って使用してしまいました。視聴者並びに関係者の皆様にお詫び申し上げます。今後はこのようなことのないよう、チェックを強化し、番組作りに取り組んでまいります」と謝罪文を掲載している。

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