「グッド・ドクター」松居大悟監督が連ドラ初レギュラー 苦労人の研修医を好演「悪目立ちはしないように」

[ 2018年8月16日 10:30 ]

木曜劇場「グッド・ドクター」にレギュラー出演中の松居大悟監督(C)フジテレビ
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 テレビ東京「バイプレイヤーズ」のメーン演出や映画「アズミ・ハルコは行方不明」などで知られる松居大悟監督(32)が俳優としてフジテレビ木曜劇場「グッド・ドクター」(木曜後10・00)にレギュラー出演、苦労人の研修医を好演している。

 主演を務める俳優の山崎賢人(23)が初の医師役に挑むヒューマンドラマ。小児外科医の世界を舞台に、自閉症スペクトラム障がい(対人関係や言語の発達に偏りがある者)によりコミュニケーション能力に問題を抱える一方、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群(特定の分野で優れた能力を発揮する者で、知的障がいや発達障がいを有することが多い)の青年・新堂湊(山崎)の奮闘を描く。

 松居監督が演じるのは、小児外科のレジデント(研修医)の1人、丸井。ドラマ出演歴は多数あるが、連続ドラマのレギュラーは初挑戦となり「監督業から少し離れようと思っていたので、お話を頂いて、何か縁を感じました」と心境。役作りについては「とにかく素敵なドラマなので、悪目立ちはしないようにしようと思っています。丸井は咬ませ犬の立場かなぁとやってきましたが、半分ほど撮影を終えて違ったんじゃないかと反省してます。オペのシーンは本当に神経を使うので、ヒイヒイします」と苦笑い。今回のように役者に徹する作品は「演出脳を働かせないようにしようと心掛けています。現場を盛り上げる人になれたらと思いますが、自分ごときがという自意識が働いてしまって難しいです」と苦労の一面もある。

 「役者ももちろんですが、絵に映らない人たちも全員真剣で、台本や見えない美術やポスプロ(ポストプロダクション=映像の編集など撮影後の作業)にも愛を感じて、そのすべてがドラマの優しい空気感を作っているのかなぁと思います。『子どもを大人にするために』という目的に一丸となっている場所にいられる幸せ。たくさんの反響を受けて、現場のムードが変わるのが素敵です」

 同局の藤野良太プロデューサーは「丸井(松居)中島(浅香航大)野々村(池岡亮介)のレジデント3人組は、湊にとって長男・次男・三男というイメージでキャラクターを考えました。優しい長男、厳しい次男、三男は長男・次男の動きを観察しながらスタンスを決める要領の良いキャラクター、というように。丸井は、3人の中では最も小児外科医らしくて優しい男。ですが、要領が悪く、医学部受験で数年間浪人している苦労人でもあります。裏設定ですが(笑)」と役柄を説明。

 松居監督が主宰する劇団ゴジゲンを観劇したことから、以前から交流があり「なので、僕の中では今でも映画監督・松居大悟より、俳優・松居大悟のイメージの方が強いんです。そんな中、松居さんだったら、丸井という小児外科に対して一生懸命で苦労人というキャラクターにピッタリだと思い、オファーをさせていただきました」と起用理由を明かし「松居さんご本人は雰囲気と裏腹に、どこか毒をお持ちなんですが、今回は見事にその毒を隠しているというか(笑)、とにかく丸井をナチュラルに演じていただいています。ですが、ふと舞台で醸し出す俳優・松居大悟の毒も少し見せてほしいと思う時があって、今後、もしかしたら松居さんが毒を出せるような場面を盛り込むかもしれません(笑)」と予告した。

 昨年7月にメガホンを執った最新映画「君が君で君だ」が公開中。ヒロイン(キム・コッピ)の好きな男・尾崎豊、ブラッド・ピット、坂本龍馬になりきって10年間、彼女を見守り続きてきた3人の男(池松壮亮、満島真之介、大倉孝二)の愛を描くラブストーリー。松居監督は「今年『バイプレイヤーズ』の撮影を経て、自分の考え方はすべて変わりました。この映画は、僕の、最後に意地を込めた作品だと思います。見た後の感想が全員違う、見た人だけの作品になるような、テレビとは正反対の戦いをしているので、見てほしいです」と呼び掛けた。

 今秋には作・演出を手掛け、出演もする劇団ゴジゲン第15回公演「君が君で君で君を君を君を」(10月3〜14日=東京・下北沢駅前劇場、10月19〜21日=北九州市・北九州芸術劇場小劇場、チケット一般発売日8月19日)が控える。

 「舞台は他の何より、自分にとって意地を貫き通す場所です。自分の劇団ゴジゲン10周年で、映画で描いた愛を更に掘り下げた『君が君で君で君を君を君を』という男6人の新作ラブストーリーです。ここで、テレビや映画でも見られないような体感ができる舞台を作って、意地を張ることを辞めようと思います。是非100人ほどしか入らない、小劇場に遊びに来てください。これからは、1人でも多くの人に愛される作品を作っていきたいです」

 ◆松居 大悟(まつい・だいご)1985年11月2日、福岡県生まれ。、劇団ゴジゲン主宰。2009年、桜庭ななみが主演を務めた「ふたつのスピカ」でNHK最年少のドラマ脚本家デビュー。12年、松田翔太主演により人気漫画を映画化した「アフロ田中」で長編デビュー。映画「ワンダフルワールドエンド」(15年公開)はベルリン国際映画祭に出品され、映画「私たちのハァハァ」(15年公開)はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2冠に輝いた。16年12月には蒼井優主演の映画「アズミ・ハルコは行方不明」が公開。枠にとらわれない作風は国内外から高く評価され、ミュージックビデオ制作、コラム連載など活動は多岐に渡る。

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